企画
□分かってしまえば
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珠「わー!!玲奈ちゃん!やっと会えるね!!」
「うん!!」
待ちに待った収録の日。
早めに来たけど、もう楽屋はザワついている。
みんなもうついてるんだ。
名無しさんもついてるかな?
期待を込めてドアを開ける。
「「おはようございます!!」」
「「「「おはようーー!!」」」
全員がすごく元気な声で返してくれました。
お目当ての人は。。。。どうやら、私には気づいてくれてないみたいです。
珠「麻里子様ぁぁぁぁ!!!」
篠「おぉ!珠理奈!大きくなったね」
珠「へへ♪」
珠理奈も篠田さん見つけていっちゃったしどうしよう。
ちらっと珠理奈を見るとファイトって小さく言った。
何を頑張ればいいんですか!?
敦「名無しさん!!今日もかっこいいね!」
『あっちゃんは可愛いよ』
敦「あ〜もう名無しさん好きぃ」
抱きつかれてるうえに可愛いとか。。。
河「ちょっあっちゃん!!ともにも抱きつかせて!!」
『おぉとも〜み。今日もエロいね』
河「エロくないチユウ」
『やっぱり、とも〜みは猫っぽいね』
河「チユウ?」
なんかもう、ハーレムが出来上がってる。
敦「名無しさんチューしていいかな?」
『えぇ』
河「とももする!!」
『なぬ!!』
距離が・・・・
「名無しさん!!!」
『ほへ?』
敦「玲奈・・」
河「ちゃん?」
自分でだしたと思えないくらいの大きな声がでた。
一度溢れてしまったものは、止まらないらしい。
「なんで、私がいるのに気づいてくれないの!?一番先に気づいてもらって、抱きついて、一緒にいたかったのに!!」
『玲奈・・・』
「久しぶりに会うのに構ってもらえないし!!寂しいよ・・」
静まりかえる楽屋。
いつの間にか私は泣いていた。
「うぅ・・名無しさんは、私がきら・・」
言うよりも先にふわっとあったかい腕が私を包む。
上を見上げると、悲しそうな君の顔。
『そっから先は言っちゃダメだよ?』
「でも、、」
今度は嬉しそうな顔をする君。
そして、唇に柔らかい感触。
「なっ!?」
『嬉しいな!!玲奈がそんなに我侭いってくれて』
「え?」
『だって、普段そんなにいわないから!!僕は言ってくれて嬉しいよ!!』
「名無しさん・・!!でも、さっきのはちょっと・・」
『ごめん!!あれは、ちょっと嫉妬してほしくて・・・ごめんなさい!!!』
「でも、同じ気持ちって分かったから」
今度は深くキスされる。
敦「あの〜二人ともここ楽屋って忘れてない?」
「「あ」」
すっかり忘れてた。
同じ気持ちってわかって、二人だけの空間になってしまっていた。
なんか、恥ずかしい。
『まぁまぁ。ってなわけで、玲奈は僕のだから誰にもあげないよ!!』
「ちょ//恥ずかしいよ///」
スタッフ「それでは皆さん!!そろそろ収録始まります!!」
「「「はーい」」
偶然か必然か席も隣同士になった。
『玲奈』
「どうしたの?」
『ぎゅー!!』
急に抱きついてくる名無しさん。
なんか嬉しい。
河「すいません。佐田さん!!後ろでイチャイチャしてる人たちが!!」
佐田「何しとんねん!!お前ら!!」
『いやぁ。玲奈が好きすぎるんですよ!!ね?』
「ねー♪」
佐田「お前ら次やったら席移動させるぞ!」
「「はーい」」
それでも、名無しさんはずっと見つめてきたり、抱きついたりする。
私も、抱きつき返したりする。
佐田「本当にダメだな!!じゃぁな、珠理奈!お前間座れ!!」
珠「わかりました」
珠理奈を挟んでの見つめ合い。
それから、抱きつく。
サンドイッチな珠理奈。
数分後。
珠「佐田さぁぁぁん!!無理です!私無理です!!!」
佐田「珠理奈ギブアップか!?他に行きたい奴おる?」
シーン。。。。
佐田「誰もおらんのかい!!」
そんなこんなで、収録終了。
スタッフさんたちからは、少し怒られた。
どうやら放送できないシーンがあったそうな。そんなことしたかな?
あ、でも一回チューしそうになったかも。
それからの私たちは、同じ番組に出るとそのようなことが何回も起こった。
『玲奈!!チュー!!』
「もー名無しさん///」
司会「そこ!!仲良しなのはいいけど、本番中はだめ!!」
その度に、メンバーが頭を悩ませてるみたいです。
高「どうしまスかね?」
敦「私もー間やだよぉぉぉ」
柏「私も無理です」
優「いっそのことはしとはしにしようよ」
秋「佐江いれるとか?」
柏「ダメダメ!!佐江ちゃんいれると、その後泣きつかれるのは私です!!」
「「「「「はぁ」」」」」
楽屋を入る前にそんな声が聞こえました。
私達の前では壁なんて関係ありません。