企画

□誰も知らない君
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「ん、じゃ、佐江なんか走りたくなってきたから、走って帰る!!」
『ちょっと待て!!』

そう言って、逃げ去ろうとする佐江ちゃんの腕をつかんで強引に自分の方へ引っ張る。
ちょっと、よろけた佐江ちゃんをしっかり抱きとめる。
ん、僕のほうが、身長高いのでいい感じに腕にすっぽりはまる。

「な、何?佐江、あっついなぁ。。はは」
『佐江ちゃん。。さっき言ってたこと本当?』
「へ?なんのことかな佐江には、さっぱr『とぼけるなよ?僕のこと好きなんだろ?』

観念した顔をした佐江ちゃん。
上目遣いで見てくる。
破壊力抜群!心臓が壊れちゃいそう。

「そうだよ。好きだよ。だって、カッコいいんだもん」

いつもはかっこいい佐江ちゃんが、こんなに可愛く見える。
気のせいじゃないよな。
夢だったらいますぐさめてください。

「でもさ、佐江がそんなこというのらしくないじゃん?だからさ、なんかいえなかったの。でも、勢いで口が勝手に!!」
『いいじゃん。僕しか知らない佐江ちゃん。僕は、乙女な佐江ちゃん好きだよ?』
「本当に?」
『もちろん』

だんだん好きな笑顔になっていく佐江ちゃん。

「名無しさん!それって、OKってことでいんだよね!?」
『うん』
「やった!!名無しさん大好き!!」

言われた直後、頬に柔らかい感触。
あ、チューされた。

『びっくりするじゃんか!!』
「いいじゃん♪」

やり返ししてやる!!
ん、人いないしいいか。
零距離突入。

「っ!!ん、、」

佐江ちゃんファンクラブとかあったな、確か。
ファンクラブの皆様ごめんなさい。
佐江ちゃんの唇は奪わせていただきました。

「ばかばかばか!!ここ外!!」
『知ってる〜』
「知ってるならなおさら!!」
『静かにしなきゃ、またやっちゃうよ?』
「〜っ///!!」

あ〜可愛い!!
僕しか知らない佐江ちゃん。
それは、みんなが思ってるようなかっこいい佐江ちゃんじゃなくて、乙女で可愛い佐江ちゃん。
僕意外知らない佐江ちゃん。
誰にもみせてあげない。
だって、僕限定だもん。
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