諦めたくない想い

□1話 別れましょう
1ページ/5ページ





私には付き合って3ヶ月目の彼氏がいる。


そいつは今、私の目の前で営業スマイルで業務をこなしている。


そいつの名前は神谷浩史。私より1つ年上の同じバイト仲間。


私達は、スーパーのレジ打ちのバイト仲間で年も近いことから仲良くなっていった。


話す度に、笑顔なになれて…嬉しくて…楽しかった。


でも最近、この人は私を避けている。



理由なんて知らない。

連絡しても無視をしてるし…

話しかけても上の空。


時間があえば一緒に帰っていたのに…

今では帰ることもない。


『はぁ…』


小さなため息を一つこぼす私に気づいた上司が


「最近元気ないねぇ?大丈夫かい?」

と、心配そうに聞いてきた。


『えっ!?あー…いやぁー…最近テストばかりで、疲れちゃったなぁって』


必死でごまかした私。


心配かけたくないし…


目の前にいる浩史は売り場を見つめて、こっちを見ようともしない。


なんだこの関係。


いつもなら、どんな話でも入ってくるのに…


最近はいつも私を無視する。


まるで私がいないような扱いをする。


それが辛いのと同時に、浩史の気持ちなのかと思う。



ーーーもう…浩史とは終わりなのかな?


そんな考えが私の中では広がり、確定していく。





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ