諦めたくない想い
□1話 別れましょう
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私には付き合って3ヶ月目の彼氏がいる。
そいつは今、私の目の前で営業スマイルで業務をこなしている。
そいつの名前は神谷浩史。私より1つ年上の同じバイト仲間。
私達は、スーパーのレジ打ちのバイト仲間で年も近いことから仲良くなっていった。
話す度に、笑顔なになれて…嬉しくて…楽しかった。
でも最近、この人は私を避けている。
理由なんて知らない。
連絡しても無視をしてるし…
話しかけても上の空。
時間があえば一緒に帰っていたのに…
今では帰ることもない。
『はぁ…』
小さなため息を一つこぼす私に気づいた上司が
「最近元気ないねぇ?大丈夫かい?」
と、心配そうに聞いてきた。
『えっ!?あー…いやぁー…最近テストばかりで、疲れちゃったなぁって』
必死でごまかした私。
心配かけたくないし…
目の前にいる浩史は売り場を見つめて、こっちを見ようともしない。
なんだこの関係。
いつもなら、どんな話でも入ってくるのに…
最近はいつも私を無視する。
まるで私がいないような扱いをする。
それが辛いのと同時に、浩史の気持ちなのかと思う。
ーーーもう…浩史とは終わりなのかな?
そんな考えが私の中では広がり、確定していく。
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