諦めたくない想い

□6話 一緒に帰ろうか
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お昼休みが終わる前に、歯磨きをしたり、身だしなみを整える。


『これで良いかな』


いつもと変わらないんだけど…

クマが気になる。


自分ではしっかり寝たつもりでも、クマが出来てるから…

しっかり眠れてないのかもしれない。



とりあえず、ファンデーションで隠して、仕事へと向かう。


お客さんがたくさん来てて、結構混んでいた。

『頑張ろう』


そう言って、レジへと入る。


しばらくして、お客さんが少なくなった。


鈴「むっちゃ忙しいわ」


健ちゃんが疲れた表情で私の所へやってきた。


『お疲れさま』


こんなに混んでるんだから、健ちゃんも忙しいんだろうな〜…


鈴「ありがとう。はぁ…人手が足りんわ…せや!!ちーぃ手伝いにきてやっ!」


健ちゃんは目をキラキラさせながら私に言うけれど…


勝手にそんなこと出来る訳がないでしょ…


『上司に聞かなきゃ、分からないよ』


そう答えると、健ちゃんはものすごい勢いでどこかへ走っていった。


訳が分からない私はそのまま、レジ業務をしていると


「神田ちゃん、神谷君と一緒に鈴村さんの手伝い行ってきて」


上司に言われて…固まった。


何言ってんの…?


「ほらほら、さっさと行かないと鈴村さん怒るわよ〜」


上司がクスリと笑い、私は急いで健ちゃんの所へ。



『お手伝いに来ました〜』



健ちゃんを見つけて、声をかけるとそこには浩史と安元さんもいた。 



鈴「遅かったなぁ?ホンマ、のんびり屋さんやね〜自分」


健ちゃんは意地悪な笑みを浮かべてそんなことを言う。


『健ちゃんは何でも速いもんねー。周り見えないぐらいに』



言い返すと、健ちゃんはむむってしてた。


安「はいはい、そんくらいにしといて作業入ろう」


安元さんは呆れたように、提案してきた。


鈴「せやな。ほな…浩史は俺と商品を陳列、洋貴とちーぃは裏から商品を持ってきてな」


健ちゃんの指示で私は安元さんについていく。



鈴「洋貴、よろしくな」


安「おう」


何か真剣な表情で見つめていた二人。


私は気にすることなく、安元さんと歩く。





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