*ao-ex ss*
□悪魔堕ち
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「・・・そうしたらどうだ、一旦認めてしまえばこんなにも素晴しい。わたしに欠けていたピースが埋まったかのようだ」
「・・・・・・・・貴方が弱く悪魔の誘惑に負けたというだけの話だ」
「弱さは誰の心にもあるものだ、それを認めるのは恐いかな?」
悪魔落ちした藤堂は偉そうに僕に自論を説くがそんなもの僕には何の動揺も生み出すことが出来ない。
「ふふふふふ」
「・・・?どうしたんだい奥村雪男君?」
「悪いが僕はもう悪魔に『堕ちて』いるんですよ」
「な、なんだと」
「そう、兄さんという小悪魔にねっ!!」
そうだ、僕はもうこれ以上堕ちることはないくらい兄さんに堕とされている!!