*ao-ex ss*

□愛の起源
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一緒に過ごさなければ、兄弟じゃなければ、こんなに愛しく思わなくてすんだのか?
違う、そんなことは問題じゃない。他人として育っても僕はきっと兄さんを愛してしまっただろう。
自分の半身を求めるように・・・。

今まで何年もかけて作ってきた防波堤が崩れると同時に、僕は兄さんを押し倒していた。
頭では哲学的な理論を展開させていても、行っている行為は獣と一緒・・・いや、獣は雄同士でなんて、ましてや子孫を残す以外の性交なんてしない。
僕は獣以下なんだ。

「雪男!雪男!!」

兄さんが何度も僕の名を呼んだけど、聞き入れるのが怖かった。Tシャツを捲り手首の辺りで無理やり縛り上げ、太ももの上に馬乗りになれば一切身動きが出来なくなる。

「(色、白いな・・・)」

子どもの頃にいたずらをして怪我した傷も、僕をいじめっ子から守ってくれたときについた傷もあの日からすべて消えてしまった。
それが悔しくて、新しい傷をつけようと白い肌に唇を落とす。

赤く小さな突起を舐め上げると、騒いでいた声が聞こえなくなる。指で摘めば、今まで聞いたことのない声が部屋に響いた。

「ゃんっ」

もっともっと、その声が聞きたくて指で摘んでいた乳首をグリグリと親指の腹で押し揉んだ。

「んぁ、や、やめ」
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