*ao-ex ss*
□壁に耳あり・・・。
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「ゆゆゆ雪男!?どーしたんだよ?」
「奥村先生どないしたんですか・・・」
そこにいたのはYシャツの前を肌蹴させ、白い肌を露出した兄さんに獣のように襲い掛かる勝呂君・・・。
なんていなかった。
2人は机を挟み向かい合って座っていた。もちろん衣服に乱れなどない。
「何してたの?」
不純同性交友していたんじゃないなら一体あの声はなんだったんだ?
ふと、勝呂君の手元を見るとそこにはキラリと光る針が・・・。
「それは、何ですか?」
「ちちち、違うぞこれは!!」
兄さんは慌てて勝呂君の持っている針を隠そうとするが、針を無造作に触ろうとした兄さんに驚いて勝呂君は手を引いてしまう。
2人に近づき、勝呂君から針を奪い取る。それは針ではなく中が空洞になっている所謂ニードル(注射針)だった。
「や、あの、これはちゃうねん」
「そ、そうだよな!」
「何が違うんですか?」
−バキッ。
ニードルを真っ二つにすると僕は笑顔で2人に向き合った。
「こ、これは奥村が!ピアスあけたいってゆーたから」
「あ、ずりーぞ!!」
「へぇ、そうなんだ?神聖な教室で不良行為とは良い度胸してますね(ニッコリ)罰として2人とも課題は3倍で」
「そな、殺生な!?」
「3倍とか鬼だろ!?」
「それくらい、当たり前です」
ギャーギャー騒ぐ2人を尻目に僕は教壇へ向かう。勝呂君のは5倍にしておこう。
だって僕の兄さんを傷物にしようとした罰だから。
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勝燐verも書きます!
そして、うちの雪はいつでも良いところを邪魔するキャラw