*ao-ex ss*
□悪魔とワルツ
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【悪魔とワルツ】
※アマイモン×燐
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昔も今も、俺はずっと自分の力を持て余していたのかもしれない。
悪ガキに雪男が眼鏡を取られて、取り返そうとしたら俺が眼鏡を握りつぶしていた。
雪男は「ありがとう」と笑っていたけど・・・俺はそんなつもりじゃなかった。
暴れてる俺を優しく抱きしめてくれたジジイの腕の中でもがいたときはアバラを簡単に折っていた。
なんでだろう?
壊すことはこんなにも簡単なのに、守ることは何よりも難しかった。傷つけたくないのに傷つけて、守りたいのに自らそれを壊してしまう。
ギュッと強く抱きしめたいのに
それが叶わない