*ao-ex ss*
□料理上手は床上手!?
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【料理上手は床上手!?】
*雪燐←アマ
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「ぇえ!今日は早く帰れるって言ってたじゃねーか!?」
『仕方ないでしょ、急な仕事が入ったんだからそれくらいで騒がないでよ兄さん』
「何だよその言い方、悪いのはお前だろ!?」
『聞き分けないのは兄さんでしょ』
「うるせえ!お前の分の飯なんか作らねぇからな!!」
そう啖呵をきって電話の通話も切るとベットの上に携帯を投げつけた。
今日は早く帰れると言っていたから雪男の好きなものを作ろうとわざわざ肉より高い魚介を揃えたのに・・・。
「俺は悪くねぇ・・・」
机に顔を突っ伏すと、女々しい自分に涙が出てくきた、これじゃまるで新婚のお嫁さんじゃないか。燐は気を取り直して宿舎のキッチンへ向かうことにした。
「雪男の分まで食ってやるっ」
作らないとはいったものの下拵えも全て終わっている状態じゃ冷凍も忍びない、燐はストレス解消を暴飲暴食にむけることにした。
−ガチャッ。
厨房を空けるとそこにはご飯を待ちかねるクロがいるはず・・・だった。クロの姿は見当たらない、きっとこのキッチンを占領してる奴に驚いて出て行ってしまったのだろう。
「何してんだよアマイモン」
「お腹が空きました奥村燐」
「人の話を聞けーっ!!!!」