*ao-ex ss*
□君はそうゆう人だから
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【君はそうゆう人だから】
*志摩燐
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奥村くんはえーひとや。
かわええし、いつも一生懸命やし、料理上手やし、
だからと言って恋愛の好いとるとはまた別の話。
やっぱり女の子の方が好きや。自分はホモちゃう。
そう言い聞かすはずやったのに。
京都での束の間の休息。
「うお!なぁ見ろよ志摩」
「んーなんなん?」
ほらほらと覗き込まされたのは湯飲みのかな…。
「あ…」
そこには一本の茶柱が。
「なっ!!」
ニカァと嬉しそうに笑う燐の尻尾は気分を表すようにフリフリと機嫌良さそうに
揺れていた。
「おお!茶柱なんて見たの何年ぶりやろぉ」
「俺は初めて見た!」
茶柱の存在もあるが、志摩は嬉しそうに笑う燐につられて自分も笑っていた。
「でもなー奥村くん、茶柱は誰にも教えんと、飲み干さんといかんよ」
「え!?そうなのか?」
「そやでー」
願い事叶わへんな。と意地悪そうにいうと、燐は「ふーん」とちょっと残念そうに尻尾を落とす。
「ま、いっか。志摩も笑ってくれたし」
「え?」
「願い事とかより、みんなが笑ってるほうが嬉しいじゃん♪」
そう言って、燐は柔造や金造のところにまで茶柱を見せに慌ただしく席を離れる。
みんな、ちょっとした奇跡と燐の無垢な笑顔につられて笑っていた。
「敵わへんなぁ」
君はそういう人だから、
好きにならずにはいられない。
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志摩はどっちかって言うと打算的?なイメージ。燐は計算できない子。
2011.05.18 管理人 しゅがー。