視点マジック

□攻め目線
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次の日誰もまだ来ていない学校に俺は入っていった。<ガラッ>
教室に入り自分の席に違和感を感じ観察すると微妙だが、机の位置がずれていた。
俺は大体机の位置を決めている。クラスメイトもそれを知っているため余り触らない…
おそらく昨日の夜監視カメラをエラーにしたやつが触ったのだろ。

「俺の席で何してたんだ?
まさか授業ノートが目当ての馬鹿じゃあるまいな…」

ぶつくさ考えていると誰かが入ってきた。

<ガラガラッ>
「オファヨ〜」
孝紫「何だ生徒会長かよ…」

入ってきたのは生徒会長の風咬龍弥<カゼカミタツヤ>だ。
下級生はカッコイイというが、同学年で同じクラスメイトは知っている…

龍弥「んじゃオヤシュミ〜」孝紫「早起きしてまた学校で寝んなっ!」

朝は凄くボケけてカッコワルイことを…

担任「オースッ、今日は連絡事項はない。よってホームルームお仕舞い!!」
[無いんじゃなくて、職員室で聞いてなかったんだろ…]
孝紫「後で連に聞くか…」

朝礼も終わり授業が始まった。
ここ最近俺を観察するような視線を感じる…
ただその視線は時々悲しい視線に変わっている。

連「孝紫の考えすぎだろ?
同級生でお前の本性しってんの何人もいるんだし!」
孝紫「別に隠してるつもりはねぇけど、後々面倒なのはゴメンなんだ」

昼休みは大抵連と一緒が多い、だから自然と俺にも事実とはいえ拡張した噂が広まっていく。
それを信じた馬鹿な奴等は必ず俺に勝負を挑む、頭だけのリーダと思って…

連「実際は俺より孝紫の方が強くて悪なのになぁ」
孝紫「お前のケンカに巻き込まれてりゃ誰だって強くなるさ…」
連「だよなぁ…」

こんな会話を繰り返すだけ、放課後には第三図書室に行きそこの部屋を1人でつかっている。
古書や策略系の本が多いのだ。
[今日は動きなしか…]
昨日の犯人は全く動かなかったみたいだ。
いつ動くのか楽しみだな…そんな事を思いながらまた1日が過ぎた。


そして数日がすぎた放課後に連が女子と一緒に話しているのを見つけた。
いろんな噂がある連にわざわざ2人で話…
少々気になったが帰ることにした。
[物好きも居たもんだな…]
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