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□秘密
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(ヤバッ……泣きそう。



早く宿舎に帰りたい。)



番組収録後




苦しくて苦しくて…胸が締め付けられる感覚に襲われた。








「バタン!」と自分の部屋の


扉を閉めた途端




我慢できない程涙が溢れた………



「………くっ………う…………ふっ…………」




声が出ないように必死にこらえた。




「…ふっっ……どうして… 好き…っ……になっ…ちゃたんだ…っ」



「……う……ドンへっ…………」



そう小さな声で呟く。



それは、ほぼ毎日繰り返される。




なぁドンへ…お前の事で、


こんなに苦しい思いしてるんだぜ。




呆れちゃうだろ。




もっと呆れる話してい?




ドンへ…お前が女の子と話してるだけで、苦しい。




だって、ドンへの笑顔が優しくなるんだもん。




その笑顔は、俺だけにしてくれるもんだと思ってた。



バカだろ?
そんな事考えてるなんて誰にも言えない。




だって俺の事、嫌いになるだろ?





いつの間にかお前の事、こんなに好きになって…




「ヒョク、大好き!」




満面の笑みで、お前はいつも言ってくれる。




友達としてだってわかってるよ。



だけど、そう言ってくれるドンへが



どんどん愛しくて愛しくて


いつの間にかこんなに大好きになっちゃったんだよ。




この前、お菓子を分けてあげた時も



「ヒョク、大好き!ありがとう。」



そう言ってくれたな…



だから俺もさ







「ドンへっ!……………俺も…ドンへの事…大好きだよ…」



頑張って満面の笑顔で。



友達としてと思われてもかまわない。




これが、精一杯の告白。




だけどなぜか、ドンへは…




切なそうな顔をした…




なあ……ドンへ、あれは、どういう意味?




言っちゃまずかった?




そんな事を心の中で、いつも問いかける。




あの時の顔がいまでも忘れられない。




そして、この気持ちも誰にも言えない。




あきらめようって毎日思ってるのに…




ダメだな。



だから誰にも言えない秘密の話。




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ここまで読んで頂いてありがとうございます。



うまくまとまらなかった…(泣)


ちょっと乙女すぎちゃいましたかね(笑)



また、読んでください。


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