頂物

□*あぁもうこれだから 雪木佐←モブ:自宅に侵入
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*あぁもうこれだから



「やっと明日休みだー…」

帰って来てすぐに木佐はベッドに倒れた。

久しぶりの休みに気分も上がる。

「そういや雪名って今日バイトじゃないのに遅いな」

学校でなんかやらされてるのか、と携帯を手に取った。





ガチャ


「お、雪名おかえー・・・・・・は?」


もう呆然、本当に呆然

こういうの目が点になるってことかな


「やっぱり。翔太君だ」

見知らぬ男が木佐に近付く。

「あんた、誰。警察呼ぶよ」

ピッ、と携帯のボタンを押す。


「それは困るんだよな!」

男の動きは急に早くなった。

「くっそ!離れろ!」

抱きついて来た男をぐいぐい押すがびくともしない。

「やっぱり可愛いなぁ」

「黙れ!離れろ!」

何こいつ勃ってんのマジやばくね?



「っ・・・・・・雪名ぁああ!助けろぉおお!」


服に手が侵入して来たと同時に叫んだ。




バンッ


「木佐さんっ!」

入って来たのは雪名。
そして後ろには警官がいる。

男は警官に連れて行かれた。


「ありがと・・・雪名が気付かなかったら終わりだと思った」

通話中になっている携帯電話。
木佐は雪名に電話をしていたのだ。
だからこそ、雪名が何処に居るのかもわかって叫べた。

「ちゃんと鍵してください!もうこれだから木佐さんは!自分の魅力に気付いてください!」

雪名は怒る。

「いや、つ、疲れてたのと・・・明日休みだから嬉しくて」

つか魅力ってなんだよ、と思いつつごめん、と謝った。


「・・・俺怒ってますよ」

「・・・うん」

だが声色は怒っていない。


「だから今日は寝かせません」


キラキラオーラを出しながら雪名はにっこりと笑った。

「なっ・・・!」

あぁ、でも

結局はコイツが好きだから


「し、仕方ねぇ・・・な」


許してしまうのだろう


end

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