青の祓魔師

□『雨』 雪燐、勝志摩
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「ぁ、雨…」

放課後祓魔塾が終わり帰ろうと外に出ると雨が降っていた

「傘持ってきてねぇしどうすっかなぁ」

降り続く雨を眺めながら考えるがいい案が浮かぶわけでもなく途方にくれていると

「あれ?奥村君やんまだ帰ってなかったん?」

「志摩、傘忘れてちまってさ」

雨が降ってるのを見てこれでは帰れやんなぁと志摩が言う

「折り畳み傘あるけど…一緒にどうやろか?」

そう志摩が提案してきたが

「…あとが怖いからやめとく、ってか志摩もあんまそんなこと言わない方がよくないか?」

「…あー‥確かにそやね、でも一人置いて自分だけ帰るのもあれやしなぁ若先生はもう帰らはったん?」

燐はそう聞かれ多分と答えた

「坊も忙しいみたいでまだ帰らへんみたいやし、ここは一つ見つからんよう一緒に…」

志摩がいいかけた時頭に固いものが当たった

「志摩君兄さんは僕と帰るので大丈夫ですよ」

後ろを振り向くと笑みを作りながら銃口を向ける雪男が居た

「若先生目が笑てないですょ」

冷や汗をかきながら言う志摩

そこに

「志摩帰るで…」

少し不機嫌気味な勝呂が来た

「ぼ、坊遅いですよ」

不機嫌と分かりつつも勝呂の方に向かった志摩

「ちょっ志摩!!」

早足で帰っていく志摩を止めようと声をかけるが叶わなかった

「っで、志摩君と何をしてたの?」

「何ってただ雨が降ってるから…一緒に帰らないかって話してただけで…‥」

その答えに雪男はそうなんだと答え続けた

「でも携帯あるんだから僕に電話してくれれば良かったのに、それに兄さんの隣は僕のでしょ?」

「っな」

そう言われ少し赤くなる燐

「ほら早く帰ろう」

そう言って傘を広げる雪男

「お、おぅ」

そう答え傘に入り

そして二人で歩き出した

〜END〜

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