世界一初恋

□ 「スケッチブック」雪木佐
1ページ/1ページ

そういえばとふと思ったこと

"雪名のスケッチブックの中身見たことない"

ちょっとした思考が頭をついた
考えてみれば一度も見たことがなく気にしたことも今までなかった

気になりだしたら止まらず見たいという思考にかられた

今雪名はバイトに行っておりいない
棚には気になるスケッチブック

勝手に見てはいけないという気持ちもあったが見たい気持ちの方が上回った

木佐はスケッチブックを手にとり開いた

「…うま…‥」

その一言しか出ないほど線は綺麗で形も丁寧にとっている
めくっていくページには静止画や人物像など様々なものが描かれていた

どれも授業で描いたものなのだろうページの端には日付が書いてある

気づけば2冊目3冊目と見ていた

4冊目にさしかかった時表紙が少し違うことに気がついた

何故だろうと思いつつページを開いた

そこには…

「…これって‥俺?」

開いたそこには自分ばかり描かれていた

癖にっているのか日付が書かれてありその日付は二人が付き合い始めた頃からだった

見ているうちにだんだんと顔が熱くなるのが分かり恥ずかしくなってスケッチブックを閉じた

いつの間に描いたのだろう
帰ってきたら問いただしてやる
などと考えていたが嫌だとは思わなかった

〜END〜

雪名のスケッチブックは木佐で埋まればいい

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ