First
□熱 裏
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-All Haruna Side-
あーー…。
あつーい…。
ぼーっとする…。
だるいなぁ…。
ぴぴぴっ
38.4℃…
…ヤバ…。
ぴんぽーん!
う〜こんな時に
だ〜れ〜…;;
いっか、出なくても。
……。
なんとなく、だった。
出た方がいいって、
直感が働いた。
ふらふらする体を、
壁に寄りかかりながら
動かして、インターホン
画面を見る。
私は目が丸くなった。
けどその瞬間に
頭にズキっとした
痛みが走る。
陽:「いったぁ…」
がちゃ
陽:「今、出るね…」
それだけ言って、
私は熱とは違う
鼓動の早さを感じながら
朦朧とする意識の中、
玄関へ向かった。
かちゃっ
?:「ニャロー!大丈夫?」
陽:「麻里ちゃん…///」
私の、好きな…人。
あれ?顔見たら、
なんか…れ…?
篠:「陽菜っ!!」
どさっ。
るな…るなっ
ん…?誰の、声?
るな、篠:「陽菜っ;」
朦朧とする中、
私を呼ぶ声。
目が開いて段々
視界が輪郭を取り戻す。
目の前には、
心配そうな麻里子の顔。
陽:「麻里子…!///」
篠:「良かった、目覚めて…。ドア開いていきなり倒れるから;」
そうだ、私倒れたんだ。
陽:「…え、じゃあここまで運んだのって麻里子…?」
篠:「他にいないでしょ(笑)」
陽:「あ、りがと…///」
そうだ、私倒れて、
麻里子が受け
止めてくれて…
確か、…宙に身体が…
…お姫様抱っこ…。
してくれたんだ…///
篠:「いやービックリしたよ、収録にニャロいないから、みなみに聞いたら熱出したって。今も顔赤いし。…何度?」
今顔が赤いのは、
熱のせいもあるけど、
半分は麻里子の所為だよ。
陽:「大したことないよ〜///、それより何か飲む〜?」
篠:「ばーか。そんなふらふらなのに気を使わないのっ;」