企画跡地
□No title,
「そんなわけで、始まりましたー」
「いやいや、どういうわけなんだ? 何を勝手に始めちゃうんだ?」
「ほら、私たちっておみくじになったじゃない?」
「むう、あのどう見たって鳥居には見えなかったリンクのあれか」
干干 ←これ
「無理やりにも程があるよな。これくらいドット絵でアイコンを作れば良かったものを」
「あまりつっこまないであげて。画像が写メなあたりパソコンやスキャナ立ち上げる時間すら惜しがってたのを察してあげて」
「計画の実行性がないよな、相変わらず。そして生産性もない」
「うう……」
「どうしてすみれが落ち込むんだ? ともかく、あのおみくじがどうしたっていうんだ?」
「う、うん。ここのキャラじゃない人たちもいたし、紹介もかねてちょっと座談会みたいなことをしようかなって」
「ここにはいなくとも向こうとリンクは繋いであるだろ? なんで今更紹介なんて」
「え? リンクなんて繋いであったっけ?」
「あるだろ。ほら、ここ」
(ポチポチ)
「あ……本当だ。もう、隠しリンクになんてするから……でも非会員だとパソコンからしか読めないって書いてあるね」
「ちょっと前の情報だから今はどうだかな」
「ふぅん、じゃあやっぱり向こうのことを知らない人の方が多いのよね」
「そうだろうな。わざわざ向こうへ赴いて全部目を通す人間がいるとは思えないな。いたとしたらどんな聖人だ」
「そんな聖人が実際いるんだからそんな捨て鉢な言い方しないの」
「なん……だと……」
「で、まあ、向こうが使い難いっていう点もあって、こっちへ引っ越してくる話があるのよ」
「一気に賑やかになりそうだな」
「だよねぇ。機を見計らってるみたいだよ」
「そしてまんまと機を逃す、と」
「うわあ、それ、すごくありそうで怖い」
「あるよな、絶対機会逃すよな?」
「ものすごく、不毛な話をしてるね……」
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