企画跡地
□Run after the white rabbit.
Red Door
スミレは鮮血に濡れたような真っ赤なドアを選びました。
ドアの向こうは広い広い草原で、その中にある一本の広い道の先には赤と白と黒で彩られた立派なお城が遠目にもわかる程の巨躯を晒していました。
「どれくらい歩かなきゃいけないのかしら」
歩くのは嫌いじゃないのですが、あまりの距離につい口をついてしまいます。
あのお城に、果たしてウサギさんはいるのでしょうか。
気を引き締めて歩き出そうとしたその時。
「!?」
ヒタリと首筋に冷たいものが押し当てられました。
「……動くな」
有無を言わさぬ抑えた声音と首もとの冷たい感触に、動こうにも動けません。
どうやら扉の影に何者かが潜んでいたようです。
「不審な来訪者よ、名を名乗れ」
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