蝶よ華よ!

□第三話
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少しばかり過ごしやすくなった暖かい午後、俺は真剣な顔をしていた。

「ちょっと待った祐太」
「待てはナシ」

俺と机を挟んで向かい合わせに座っている祐太は容赦なく言い放つ。

「いや、そこは…丸すんなーッ」

俺が叫ぶと共に、机が強く拳で叩かれた。

「おーい、長谷川に柊…今はLHRの時間って分かってんのか?」
「「知ってます」」
「なら○×ゲームをするな!ブッ飛ばすぞ!?」
「体罰は止めた方がいいですよー、先生。最近モンスターペアレント多いから」
「そうそう、親が給食費払わないぞとか言っちゃいますよ」
「ウチは給食なんか出してねーよ!いいからさっさと委員会を決めろ!!」
「委員会?」

黒板を見ると、すでに多くの枠が埋まっていた。

「委員会かぁ。うーん、華也どれにする?」
「クラス委員とかは勘弁だよなぁ」
「放送委員は?」
「ハズカシイ」
「風紀委員とか」
「アリエナイ」
「じゃあ美化委員」
「…いいなソレ」
「そう?センセー、俺と華也は美化委員でお願いしまッす」

祐太が元気よく挙手しながら言うと、担任の鈴木センセーはニヤリとした。

「男に二言はねェよな?」
「へ?」
「後で文句言うなよー」
「待ってセンセ、何?何かあるの美化委員会」
「さぁな、ちなみに美化委員は明日の放課後に第1会議室で委員会があるので忘れないように。今日のLHRは以上だ」
「えーッ」



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