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□跡部景吾が庶民にチャレンジ!
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……麗奈の部屋………



ああぁあぁああぁー―!!
ヤベェッ!
柄にもなく緊張してきやがった


『えーっと…とりあえず荷物はリビングに置いて…あ、そうだ!空き部屋あるからそこ使ってね♪』

「あぁ。」


チッ!やはり同室は無理か…


『お昼なに食べる?』

「えっ…あ、あー…カツ丼?」

『ぶっ!な…え?聞き間違い?』

「あ?だって宍戸が迷ったらそう言えって……」

『……あはは…;』

「いやっ!別に何だっていいんだ!うん。だがなんでもいいってのは困るだろうから…」

『跡部……』


宍戸のやつ……確かに今思えばこの俺様がカツ丼なんか食うかって話だっ!
だが…他に何が作れんだ?

……あ、俺様が用意させれば!麗奈なに食うかなぁ♪
とりあえず夕食はレストランでも……


『じゃあカツ丼にしよっか♪』

「は…え?作れんのか?」

『うん。まぁ一応ね。…でも跡部がカツ丼……』

「オ イ……笑ってんじゃねぇよっ!///」

『だって!あははははっ!//』


そんなこんなで
麗奈がカツ丼を作ってくれるらしい。店で食べるもんだと思ってたからな…出来上がりが凄く気になるな…

…の、前に。



「なんでこの俺様が皮剥きなんか手伝わなきゃなんねーんだよっ!!」

『あははー―!!に…似あ…似合わなっ…ふふっ』

「似合わねぇとわかってんなら俺様にやらすな。」

『は…働かざる者食うべからず。だよww』

「………」

『跡部?』

「…別に働かなくても食ってる。」

『それはー―!!!ご両親が働いてるでしょ!?金持ち発言禁止ぃぃー―!!』






『ッ!だぁぁー―!!剥きすぎー―!!!!』

「どれくらいか知らねぇし!」





『うわぁぁぁー―!!包丁使うときは猫の手っ!!』

「別に手ぇ切らなきゃいいだろっ!?」











『………もういい。』

「アーン?」

『お風呂掃除してきて…まだ危険じゃないし……』

「はぁ!?もっと無理だっ!やった事ねぇよっ!!」

『えー……マジか……』





















『はーい…ごはん出来たよー…』

「おー…」



結局麗奈一人で作った。

……家事なんか出来ねぇよ!
俺様にやれって方が無理だろ!アーン?風呂掃除?
ふっ…ちゃんとやったに決まってんだろ?

………色々誤魔化すのに苦労したがな……。



『跡部ー?』

「あー…今行く。」





よしっ!今から
麗奈の手作り昼食だっ!
よく弁当とかは差し入れであいつ等と食ってたが、ちゃんとした料理は初だ。まぁ…カツ丼ってのは気に食わねぇが。


『…美味しい?』

「ん…あぁ。これは…」



めちゃくちゃ旨い。



「フッ…流石だな。旨い。」

『!//そ…そっかありがと。』

「?…どうした?」

『え?べ…別に』

「そうか?顔赤いぜ?」

『はぁ!?んな訳…』

「フッ、照れるなよアーン?」

『なっ!て、照れてないから!』



……は?
なんだその反応っ!
いつもだったら

あははははっ!あり得ないあり得ない!なんで照れなきゃいけないの(笑)あっ!手塚さんに言われたら照れてなくても照れちゃうかもっっ!!キャー!

………とか言いやがるくせに。想像出来る俺様が憎いぜ……

これは……マジで照れてんのか?……ちょっと待て。
さっきの会話で照れる要素あったか?



『―ッ!と…とにかく早く食べちゃってよ!』

「あ?あぁ;」


















……おかしい。
いや、別に嫌なことは
全くもって何もない。
それはそれで良いことなんだが……ただ、今日麗奈の家へ来てから一度も手塚の話を聞いていない。いやいやっ!有難てぇが……そういや、アイツを泊まりに誘わなくて良かったのか?アイツ絶対来そうなのに…まぁ、来なくていいんだ!
あぁそうだ。来んなっ!
……あと麗奈の動きが挙動不審だ………;
こっちまで変なことしちまったじゃねぇか!





『あ、歯磨き。』

「……は?」

『え?』

「…飯食ってんのにか?」

『………』

「…大丈夫か?;」

『あ…あはははは〜;』





『あ、お昼ご飯の準備…』

「はぁ!?今食ったばっかじゃねぇか!」

『…………あ』

「お…おいおい…;」





「――ッ!学校!!」

『えっ!?今夏休みだよ!?』

「…………」

『………;』
















だぁー―!!
コイツは今認知症かよっ!

くそっ!俺様まで意味わかんねぇ発言しちまったじゃねぇか!!学校ってなんだ!今は休みだっつのっ!///

あぁぁー…
しっかりしてくれ〜!!






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