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□今年一番の冷え込み
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今日は、今年一番の冷え込みらしい。この間ニュースで言っていただから俺は、


「てめぇーら風邪引かねぇように気を付けろよ!」


って言っといたのに……
まさか、この俺様が風邪を引きかけているだと!?
まぁ…多分、気のせいだろうが心なしか頭が痛い。
いや、頭が痛いのはあいつらのせいでもあるが……
まず、のどが痛い。
熱はねぇが……寒い。


ったく……今日は早めに帰って休みたかったが生徒会の資料をまとめなくちゃならねぇから放課後まで残って仕事。
今は定期考査の期間中だから部活はないため騒がしいあいつらがいねぇのが救いだ……


と、思っていた矢先。
突然ノックなしで開かれる扉。
チッ……誰だよ……


『跡部くんいる〜?』

「―ッ!?麗奈?な…何の用だ。」

『んー?別に特には…』

「は?じゃあなんで来たんだよ」

『暇潰し?』

「おい………」

『いやぁ〜帰ろうと思ってたんだけど一人で帰るのもヤダったし、外寒いから跡部くんに送ってもらおうかなぁ〜…なんて… ……あはは。』

「あははじゃねぇよ。俺様はパシりか。」

『えへ;ごめんね〜』

「ったく……」


そこから麗奈は生徒会室にあるソファに座り、本を出し、読み始めた。


あ、やべぇ……






















「くしゅんっ!」


























「…………」

『……え?今の跡部くん?』

「アーン?何のことだよ」

『え…。くしゃみ……?』

「知らねぇよ。気のせいだろ」

『いやいやいや!』

「しつけーな。空耳だろ?ったく……くっしゅんっ!」



…………

………

……



『あの……』

「………」

『あはは!可愛いくしゃみーー!!!』


だあぁぁーー!!!////
やかましいわっ!!
ちくしょう!人前ではくしゃみなんか絶対しねぇのに!!!
くそっ!寒ぃんだよこの部屋!


『寒い?』

「あ?…まぁ。」

『そういえば今年一番の冷え込みってニュースでやってたもんね…確かに朝は寒かった。うん。』


朝はって、今は寒くねぇのかよ。とかツッコミたかったが、
その前に言葉を発せられたから俺様は声を発せず、飲み込んだ。


『暖めてあげよっか?』

「は………?」


………滅多にない機会だな…
はっ……情けねぇが頼むか。


「まぁ……頼む。」

『りょーかぁーい』


と、そう言ったくせに麗奈が向かった先は……
おい。俺様はそっちじゃねぇ!

ついうなだれてしまった俺様は麗奈から視線をそらした。
の次に聞こえてきたのは
なにやら聞き覚えのある機械音。


…………

ピッ、ピッピッ。


「…………」

『35℃くらいでいいよね』


























暖房かよっ!!






俺様はもうコイツには期待をしないと誓った。





→あとがき。
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