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□君を愛する権利をください。
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この世は不公平だ。神様はひどい。どうして同じ人間でこんな差が生まれるんだろう…仕事の上手い人。逆もまたしかりで下手な人もいる。人生勝ち組と負け組って言った方が分かりやすいかもね……でも、今の世の中じゃ、一応法律で色々あるから負け組も生きていける。…まぁホームレスって言う例外もあるけどあれは負け組って言うより神様の意地悪……本当にこの世は不公平。人権とか色々…ちょっと考えただけで与えられた権利がたくさんある。でも、そんなのよりも私が欲しい権利は………
















『氷帝学園3年跡部景吾』
誰もが憧れ、彼氏にしたいと思うような人間。私もその一人。私が好きになったのは一般的な単純な理由なんかじゃない。きっと向こうは覚えてないだろうけど。それに私はそこら辺のファンとも違う。慢心なんかじゃ無い。私は……彼、跡部君と付き合った事がある。そう。『付き合った』のだ。…過去形だけど。きっと彼はこれも忘れてる。でも、今まで彼と付き合った子達の中で一番長かったハズ。そうだよ?一番長かった。その時は私も神様を信じたんだ。でも、それは裏切られた。神サマって、信じたら負けなんだね。信じないままの方が神サマに助けてもらえるんだよ。きっと。別れは突然だった。急に『好きな奴が出来た』って言われて…彼は、今回は本当に心から愛してると言える存在を見つけたって。なかなか振り向いてもらえないから頑張ってるんだって。『そいつ面白いんだよ///』って照れながら言った彼の顔…忘れられない。ねぇ、でもさ跡部君?それって錯覚じゃないの??なかなか自分になびかない物珍しさに反応しただけじゃないの?私の事は本気じゃなかったの?面白いって…その子芸能人じゃないでしょ?成績は?ルックスは?どこかの金持ちなの?……どうして…………?



  
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