小咄

□1月小咄。
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「お前…ンなトコで寝てんじゃねぇよ」
「…ンー」
「すぐベッドに行けンだろうが」
「えー…」
「…起きるって予定はないのか、オイ」
「…まだここにいたい」
「オレ一人であっちもなんだから…」
ごそごそ
「へ?う、わ!キョウヤ何…ッ」
「さすがに狭いな」
「あ、当たり前だろッ!ちょ、きついってば!」


寒いので炬燵でいちゃいちゃ
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「…だったら先に一人で行け。オレは出来上がった頃に行くぜ」
「ええーッオレと一緒に行かないのかよ」
「手伝いとかおしゃべりは苦手だっつてんだろ…テキトーに行ってやる」
「もー、…あれ?ケータイ鳴ってる…メールか」

『銀河とキョウヤへ。WBBA本部に集合場所を変更するってことでよろしくね』

「何でだろ?…まいっか。本部ならさ、やっぱ一緒に行こうぜキョウヤ」
「あーわかったわかった、ンなひっぱンじゃねぇよ…ッたく、本部でカレーパーティすんのかよ…」
「そうなんじゃないのか?とにかく行ってみようか」
「なんか気乗りしねぇがな」
「ほら、行こ行こッ」

「あ、銀河とキョウヤも来てくれたのねッはいこれ!」
「…エプロンと三角巾?」
「そう、今日はみーんなでキャンプみたくカレーを作るって旨趣よv」
「オレは帰る …ッ?!」
「もう他のみんなは用意しているのよねvだからキョウヤも一緒に来てもらうわよv」(にっこり)
「…観念するしかないってことで…ほら、キョウヤもエプロンしようぜ」
「…後で覚えてろよ、銀河ぁッ」
「なんでオレなんだよー」


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「今日はな、カレーに日っつうんでまどかんとこでみんなでカレーパーティだってさ」
「は?カレーの日?ンな記念日あんのかよ」
「おう、ちゃーんとあるぜ。カレーってさ、大鍋で作るとまた美味さが違うんだよなぁ」
「…パーティってことはみんな集まるのか」
「もっちろんv」
「…行かねぇっつったら?」
「ダメ、オレ手伝い行くからさキョウヤも一緒に行こうぜ、な?」
「な、じゃねぇよ。オレも手伝えってコトか」
「んー向こう行けばベンケイとかも来てるだろうしテキトーに待ってればいいと思うけど」

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「まぁな、勿体ねぇだろ?お前のンな顔見せんのは」
「 −ッ?!は、恥ずかしいコトさらっと言うなよなッ」
「そう、そんなカオ…可愛くてよ、銀河」
「…うー、」
「ずいぶんと真っ赤じゃねぇか?クク」
「あーもうッ!喋んなくていいからッ」
「…(全く、頬膨らませたそのカオも)」
「…キョウヤ、ニヤニヤするのもやめろよ」
「…うるせぇよ、で?どこまで歩くんだよ」
「もうちょっとだけ、この霙がさ…雨に変わるまで…」
「なら…もう少しだな、ほらもっとくっつけ」

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「さみぃと思ったら雪降ってやがる」
「え、雪ッ?見る見るッ」
「霙ってトコだな、積もりはしねぇぜ」
「それでもいいッ…ホントだ、雪だ…」
「何そんなにはしゃぐんだよ、お前」
「…雪、見ないとなんか冬じゃないような気がしてさ」
「…そうかよ、外行くんなら上着ぐれぇ羽織ってけバカ馬」
「うわ、さむ…ッあ、結構白く積もってるぜ」
「霙っていってもまだ随分白いじゃねぇか」
「うん、…まだ外真っ暗に近いしだーれもいなくって静かだよなぁ…」
「オイ、何だこの手はよ」
「腕組んで欲しいなぁって 」
「…ほらよ…誰にも見られねぇし」
「…見られたって構わないくせに」


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「(冷たい…手…だな)」
「…キョウヤ、ちょい頭動かすな、氷枕置くからさ」
「…(ああ、オレが熱いのか)」
「ん?」
「(…離れるなよ)」
「…そっか、こうして欲しいんだな」
「(…その手、ああ、いいな)」
「オレの手冷たいだろ…それだけ熱でてるってこと…オレも父さんにこうやって冷たい手を当ててもらったこと覚えてるし」
「…(すげ気持ちいい、お前の手…)」
「目、閉じろよ…珍しいこともあるんだな。キョウヤがこうやって熱出して寝込むなんて…」
「…るせ、ぇよ…」
「喋るなって…ほら、寝るまでオレがいてやるからさ」

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「…38.3度…」
「そんなにねぇだろ」
「なんか特訓中、無茶しただろ…」
「…(あーそういや…ベンケイと特訓中に一度川に落ちたな…あれか原因…)」
「その顔…なんか身に覚えあるってカオしてキョウヤ…とにかく大人しく寝ててくれよな、氷枕作ってくるから」
銀河の足音が遠ざかる
「チッ…情けねぇ…たかが熱出したくれぇで… ッ」
(起き上がろうとしたら頭がくらくらしてまたベッドに逆戻り)
「はぁ…」
(仕方なく目を閉じる)

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「あーさっぱりした!キョーウヤッ!シャワー空いたぜ?」
「…あ、ああ」
「?お前なんかすっげー顔赤いんだけど…」
「そうか?…」
こつん
「…ちょ、あちぃって!熱あるってば!」
「あーだからだりぃのか」
「って、シャワー浴びいくんじゃねぇって!行くのはベッド!ほらッ」
「ンなひっぱるなよ」
「ふらふらしてるからだよ…ッ、腰掛けて、そのまま寝てろよ」
「…眠くなんかねぇ」
「…自覚はあるんだろ?キョウヤ…とにかく一度熱測るから」


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「かまくら作りたいよなぁ」
「雪がねぇだろ、雪が」
「んー駅前でさ、イベントやるって聞いてたからさ」
「イベント?」
「週末に雪国から大量の雪運んで地方のPRするんだって聞いたんだ」
「は、手の込んだイベントだよなそれ」
「かまくら作れなくっても雪だるま作ったり雪合戦したり、雪降ればみんなで遊べるのに」
「…何度も聞いたぜ、雪降れって話はよ」
「そんなに言ったっけオレ」
「ふう、自覚なしだな。また行くか、古馬村に」

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「キョウヤ、朝メシは七草粥だぜ」

「粥? −って病人じゃねぇのにンなもん喰えるかよ」

「あのな、無病息災を願うってことで今日食べるものなの」

「…そうかよ…で?この緑色の葉っぱが七草ってくらいだから七種類入ってンのか」

「そうそう、えっと…せり、なずな、はこべら、すずな、すずしろ…、ごぎょう、ほとけのざだっけ」

「よく言えたなお前、褒めてやるぜ」

「そのくらい言えるっての。でも街って便利だよな、売ってるから探す手間も省けるし」

「…その言い方じゃ、村じゃわざわざ探してたってことか?めんどくせーな」

「それも楽しみの一つだったからなぁ、冷めないうちに喰おうぜ?ほら」

「…むぐ、これだけってのも味気ねぇ」

「あ、も一個持ってくんの忘れてた。取ってくるな」

間。

「多分それだけじゃ足りないと思って、こっちは中華ベースの鳥粥だぜ」

「気が利くじゃねぇか、…ん?餅も入ってるぜ」

「まどかに教えてもらったんだ、餅入れるとボリュームもアップするし雑煮とはまた違って美味しいって」

「正月の餅はもう食い飽きたから、コレで最後だな」

「オレも餅はいっぱい食べたし満足だったぜ!この七草粥食べると、ああ、お正月は終わりなんだって実感する」

「のんびり、ってのも今日までにしとくか」

「え?」

「随分怠けちまったから、また特訓しなきゃならねぇってな」



はぁ、自分食べれてない…泣
今日は早出の仕事中

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