小咄

□4月小咄。
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↑NEW!


みんないるとさ、なかなかキスなんて・・・できないってのが当たり前。
今日は・・・朝と、昼前に交わした2回だけ。
「一回も出来ない日もあるから・・・なあ」
何て思いながら一人、この廊下を歩いてたら突然引っ張られた腕。
「・・・声、出すなよ?」
驚きもそのまま、引っ張った相手の胸に収められて。
「今日は・・・3回目だったな」
なんて言いながら、強く掴まれた顎は逃げ場なくそのまま重ねられた口唇はとても・・・心地よかったのも事実。
そしてそれはほんの数秒の出来事。
「あっちから来るぜ?・・・ほらな」

「タテキョーってばどこいったのさー」
「おーい!銀河ぁッメシのあとバトルするって!」

ぽん、軽く肩をおされた。


・・・「本日三回目のキス」
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「オレの頭ン中じゃ、てめぇはいっつも裸になってオレを誘うんだぜ?」
ちょ、ちょっとキョウヤ!
お前何真面目な顔してそんなこと言ってんだよ!
「お前の身体の隅々までオレはお前以上に・・・知ってるンだからなぁ」
だからって!
そんな、すっごい台詞とともにすごいエロいカオで言うなって!もーバカッ


・・・「頭の中では裸にしてる」
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「オレの世界ってのは・・・あン時、てめぇと出逢って・・・目が合った時からずっとてめぇしかいなかったんだぜ?」
「・・・キョウヤ」
「今でもオレにとってお前が・・・何においても一番だってコトだぜ?」
「ッ」
「面と向かって言うのは・・・オレも少し・・・な」
「!(う、わ・・・ッ!キョウヤのカオ、赤いし何その照れてる表情がす、げぇ・・・かっこいい・・・ッ)」
「この時間が、銀河、てめぇといる時間が永遠だったらいいとか思うようになっちまったんだぜ、このオレがよぉ」
「・・・永遠、か・・・そんな永遠なら・・・永遠って言葉を信じてみたくなった・・・」
「お前もそう思ってくれるか、オレの戯言かも知れねぇってのに」
「・・・それでも、さ」
「・・・フン、なら寝言ってことにしとけよな・・・寝ろ、・・・オレももうねみぃ・・・」
「・・・うん・・・」(先に寝入るのは銀河のほう)
「・・・おやすみな・・・オレの・・・カワイイ・・・、・・・」(キョウヤもそのまま寝入った)


・・・「永遠を信じてみたくなった/一目見たときから俺の世界は君だけだった/おやすみ、可愛い人」
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「キョ、ウヤ・・・ッいつの間にその鍵・・・」
「抜かりねぇぜ?・・・ったく、手間隙かけさせんじゃねぇよ」
「だ、だって」
「喜んで渡してくれたけどな、まどかは」
「!」
「心配してるのは・・・オレだけじゃねぇってことだ」
「・・・ッ、」
「・・・悪いクセだぜ、一人で何でも抱えこんじまうってのは・・・前からかわりゃしねぇ」
「・・・オレって・・・変わってないのか」
「そーゆーとこはってコトだよ・・・で?オレは追いださねぇだろ」
「・・・行くな・・・」
「ん?聞こえねぇぜ」
「・・・行くなよ・・・ここにいてくれ・・・」
「いいのか?」
「・・・こんなオレはお前しか・・・きっと知らないから・・・」
「ンな不安そうなカオ、見せるなよ・・・眠りにつく前には・・・いつもの、てめぇのカオに戻してやる」
「キョウヤ・・・、」


・・・「オートロックすら効果無し/君しか知らない/眠りにつく前に」
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「お前と離れて・・・寂しい、なんて言わないぜ」
そんな呟きを吐きながら。
思わず見上げた夜の空に瞬く星々を瞳で捉えた瞬間、オレは不覚にも・・・寂しさを感じてしまったのだ。
「もうすぐ1年・・・経つってのが信じられねぇ」
寂しさを紛らわすように、一人佇むこの場所で静かに呟いた。
「こんなスーツ、堅っ苦しくてホント嫌なモンだぜ・・・」
自嘲を含んだ笑いを漏らしながらきつく締められていたタイの結び目を指先で緩めた。



ネメシスとのバトル後、約一年先。
管理人の7年後妄想に続くような感じ。
スーツ姿のキョウヤに萌え。
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「オイ、聞いてンのかよ銀河」
「んー、?」
「だから聞こえてるなら返事くらいしろ」
「・・・」
「銀河」
「・・・ん」
「・・・銀河」
「うー」
「・・・ぎ、ん、が?」
「・・・ン」
「・・・銀河・・・」
そう、もっと呼んで?
その声で呼ばれるのがいいんだ。
だから、ね?
「・・・銀河、聞こえてるだろ?」


・・・「何度でも聞きたいから聞こえないフリ」
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「ふぁ・・・」
「寝たりねぇってカオ、ここですんじゃねぇよお前」
「・・・だって、眠いもんは眠い・・・」
「目ざといヤツラに何言われてもいいのかよ」
「・・・ん?何ソレ」
「・・・『昨夜はエッチしまくって朝までしたから寝不足です』って言ってるようなモンだぜ、今のお前はよ」
「へ?えええ?!」
「・・・自覚ナシってのがどうにもならねぇ」
オレは口角を持ち上げて、喉奥で低い笑いを漏らす。
銀河は顔を真っ赤にして言葉なくわたわたしているそんな様子が可笑しくてオレはそのまま銀河を眺めていた。


・・・「今日も寝不足です」
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「お、オレ、キョウヤが好きなんだ」
今しかない、今しかきっと言えない。
オレは玉砕覚悟の告白ってのを実行したのだ。
だけどキョウヤを見るのが怖くて、顔が上げられない。
だから前にいるはずのキョウヤの足元しか今のオレの視界には映っていない。
・・・どうしよう、オレ、顔上げたほうがいいのか?
「好き?だと・・・」
顔をあげようとしたらキョウヤの・・・何だか不機嫌そうな言葉がオレの鼓膜を直撃してきた。


・・・「玉砕覚悟の告白」
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「やっと来たな・・・待ってたぜ、ずっと・・・お前と対峙するこの瞬間をなぁ」
「・・・待ちくたびれたぜ、お前とバトりたくてもう限界近かった」
「待たせて悪かったな?・・・思いのほか他のバトルが長引いちまってよ」
「・・・キョウヤ」
「銀河、・・・ベイ、構えろよ」
「・・・ああ、そうだな」



・・・「(待ってた、ずっと)」

本日4/1アニメ最終回でした。
最後に二人の対峙するシーンは本当に良かった。

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