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□06 ともだち100にん、
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はぁ、はぁ、

『遅刻遅刻〜!』


私紫淡侑花、15歳☆



今日は入学式なんだけど、


『どうしてママったら起こしてくれないの〜(泣)』


そしてあの角を曲がると


イケメンと運命的な出会いが…






………ってあるわけないやろ!!!



そもそも私が遅刻する訳がないし、私にママもパパもいないし、こんな少女漫画みたいなベタな展開ありえないし。
てか、これ少年漫画だし。



ちゃんと時間に余裕を持って学園に到着しましたが何か?



(えっと大講堂は……)



そうだ私方向音痴だった。


でもまぁこの生徒さん達について行けばいいかぁ。


なんて呑気に歩いていたら、



「坊、子猫さん、やっぱ東京の女の子はかわええなぁ〜

…おわっ!!」



『あべしっ!!?』


呑気なことを言いながら後ろ向きで歩いてる人に背中でタックルされた。


てか、
あべしってなんだよ…

もうちょっと可愛い悲鳴できないのかよ…




前につんのめりそうになったところを、呑気な男に肩を掴まれ、なんとか倒れはしなかった。



「堪忍な!怪我はなかっ……」



途中まで言って目を見開いて固まってしまった男子生徒。

顔赤くね?



……てか頭ピンクだ!!

…中身じゃなくて髪の毛ね。



入学早々不良に絡まれてしまった…


しかもコイツの後ろにいる真ん中金メッシュの鶏ヘアー…コイツがボスか?



とりあえず謝って…逃げよう。




『こ、こちらこそぼーっとしてて、大変申し訳ございませんでした!では、私は急がなくてはなりませんので、失礼致します!初対面でのご無礼をお許しください!では!!』



95゚くらいに深々とお辞儀をして踵を返すと



「お、俺は志摩廉造や!君は?」



『あ、紫淡侑花です!…ではまた!』



後で医療費とか請求されたら……いや、きっとあの人良い人だ。


私の頭のアンテナの判断に間違いはない。はず。



…今日は一応新入生代表だから、少し急がなくては!


私は小走りで大講堂へ向かった。











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