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□08 めいくふれんず。
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『はぁー終わったぁ。』



入学式も無事終わり、今はクラスごとに集まりつつがやがやと友達作りをしている。



新入生代表としてステージに上がったためか、クラスメイトのほうから声を掛けてきてくれる。


男女問わず、だが、女の子の大半は雪男と仲良いのかとか、一緒に声かけに行ってくれとか…



…うーん。
まぁこれをきっかけにお友達ができたらいいかと、雪男のとこまで一緒について行く。


が、確かに雪男のまわりには女の子達が群がっていて中心までたどり着くには一筋縄では行かない。



『…本当に奥村君人気だね…』


「でしょ?だから勇気でなくて…」


この子達のために雪男をこちらへ呼ぶにはどうしたら良いだろうか…


いや、無理だ。



たとえ私が声を掛けて雪男を呼んだとしても、以後、周囲の女子から敵視される恐れがある。



『…ごめんね。
ちょっと私でもどうにもできないかな。

今じゃなくても、奥村君優しいからいつでも話せると思うよ。
頑張って!!』



笑いかけながら彼女らの肩にポンと手を置き、私は違う女子のところに行って友達作りに専念した。


特進科は真面目な子が多くて、私はこのクラスが好きになった。


…一部真面目っぽくはない人もいるが、人は見た目じゃないのだと自らを叱咤し、

女子に囲まれて赤面する雪男に呆れたような自分でも不可解な感情を抱いていた。
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