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□09 えきべん。
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理事長室への鍵を使うため小走りで扉を探す。
雪男はさっさと行ってしまったようだ。
(…なんかちょっと不機嫌だったな……まぁ私には関係ないか…)
扉をみつけ理事長室へ入るとやはり雪男がいた。
「来ましたか!
いやー、素晴らしい入学式でしたよ☆
やはり今年のトップ2は例年より出来が良いですね。
…さて、今日から塾ですが…侑花さんは、すでに北海道の方で祓魔学を学んでいらっしゃるので、訓練生として他の塾生と行動を共にしていただきます。
では、これが塾への鍵です。
お二人の活躍を楽しみにしていますよ☆
」
鍵を受け取った私はその場を後にし、早速鍵を使って塾へと向かおうとた。
『…雪男はまだ塾へはいかないの?』
「うん。僕は授業の準備があるから、先に行ってていいよ。」
手伝うことはあるかと尋ねると、塾生達に配布するプリントを手渡された。
「ありがとう。助かるよ。」
と、微笑んだ雪男にさっきの冷たさはなく、ほっとした。
塾の前に荷物を減らすため、先に寮の自室へ向かった…といっても鍵でひとっ飛びだが。
…訓練生として、か。
てことは実践任務はあるんだろな。
塾講じゃない分雪男よりは楽だよなぁ…
よし、雪男の手伝いも祓魔塾も学校の勉強も頑張ろうかな。
いや、頑張らなあかんのだわ!!
って何弁やねん。
いやこれは
何弁とか駅弁とか訛りとかじゃなくて口癖なんだわな。
作者の奴は生粋のど田舎だからしゃあないべ。
って何言っとんねん。
いつの間にか
塾着いてたわ。
おわれ。
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