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□03 ぽりしー。
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という訳で3月25日AM9:45、理事長室へと通じる階段を15分昇り続けやっと目的のフロアに到着。


『はぁ…しんど。』


体力は人並み以上だとは思うが、理事長室に行くためだけにこれほど疲れるとは思わなかった。



正十字学園は外見から分かるようにかなり複雑な構造だ。


悪魔の侵入を防ぐためだそうで、祓魔師達は皆部屋から部屋へワープできる鍵を持っているが、


私は持っていない。
祓魔師ではないから。




2年前、私は祓魔師の試験を受けたが不合格。


しかしこれはメフィストさんの意図でそのような結果になったらしい。



という訳で現在9:50。

約束の時間の10分前に到着するというのは私のポリシーである。



トントントン。
『紫淡侑子です。お手紙を拝見し、参りました。』


坂道やら階段やらで乱れた息を整え、 相手がピエロだろうと何だろうと礼儀は忘れない。
これは私のポリシーであr((ry


「どうぞお入りください。」

座るよう促され、ソファに腰掛けた。

直後、またノック音がした。



「奥村です。失礼します。」

『!!』


入ってきた男子は私の知り合いだった。

知り合いよりももっと深い…


「10分前到着とは、さすがお二方優秀ですね。

本日来ていただいたのは、入学式での新入生代表挨拶と記念品授与を
見事同点で入試トップの二人で分担していただきたいのです。

それでは決まりましたらこのプリントに名前を記入しておいてください。

では、私には用事がありますので今日はこれで。
アディオス☆」




バチコーンとウィンクをして理事長は手品のように消えた。







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