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□シタゴコロすなわち恋
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雪燐R18ssです。素股とか雪男さんが変態とか許せる方はこのままどうぞ。

とりあえず半分だけ(;´д⊂)続きはまもなく!
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好きより好きで、愛よりも不確かな―――。


「…ただいま、兄さん……寝てるの?」
任務から戻ると部屋の灯りはまだついているのに、燐の姿がなかった。コートをかけようと壁際によれば傍にあるベッドからは規則正しい寝息が聞こえる。
問いかけてみても返事がないからやはり眠っているのだろう。
そっと兄の隣に腰掛けて、優しく髪をなでる。微動だにせず眠り続ける兄に雪男は目を細めて微笑した。
「兄さん、好きだよ。」
小さく呟くと撫でていたその髪に口付ける。風呂上がりにすぐ眠ってしまったのだろう、まだ少し湿った髪からは石鹸の香りがしてそれがあまりにも扇情的でクラクラする。
「ごめんね、兄さん」
我慢できずに唇を奪った。そのまま燐の隣に横になり未だに眠り続けるその身体を後ろから抱き締める。首筋に顔を埋めれば石鹸の香りに混じって燐の匂いがして、雪男の理性は軽く弾けてしまう。
「僕は……最低だ…」
自嘲気味に呟いて、兄の着ていたハーフパンツをずらす。自分も衣服を寛げて、既に軽く立ち上がった自身を取り出すとすぅすぅと寝息をたてている兄の脚の間に挟んでゆるゆると腰を動かしはじめた。髪を撫でてやる度にふわふわと漂う香りとすべすべの兄の太股の感触に興奮を隠せず溢れる先走りを塗りつけるように更に腰を擦り付ける。燐の身体が一瞬みじろいで、尻尾がピククンっと揺れる。
「っ…ん、兄さん……兄さん、可愛い…は、っはぁ」兄を犯しているような背徳感がより一層に雪男を興奮させる。
「兄さん…もう起きてるんだろ?尻尾、揺れてるから解る……軽蔑した?」
逃がさないとばかりにぐっと身体を抱き締めると限界が近いのか殊更激しく腰を打ち付けた。
抱き締める腕に尻尾がするりと巻き付くとふるふると身体を震わせて燐が軽く振り向く。
「は…雪男……っ何でこんな…やっぱり俺のことなんか嫌いなのか?…悪魔だし……っひ、く…だからっ…」
寝起きで働かない頭で何故雪男が自分にこんなことをするのかがわからず、ただいつもとは違う弟の様子が怖くて気がついたら泣いていた。赤くなった瞳でそっと弟を見つめれば、ふいに身体ごと向きをかえて再び抱き締められる。
「泣かないで、兄さん……。僕はね、もうずっと兄さんが好きだった。神父さんが亡くなって、本当は少しだけ安心した自分がいたんだよ。これで兄さんを僕だけのものにできるって。最低だろ。ただもう、我慢できなかった、目の前に兄さんがいるのに触れられないことが耐えられなかった…」
いい終えると、燐の上顎を掴み奪うように唇を重ねた。酸素を求めて開いた口端から舌をねじ込まれ好き勝手に口内を蹂躙される。息苦しさに軽く目眩を覚えながら雪男の胸をたたいた。離された唇からはつうっとどちらのものかわからない銀糸がつたう。強すぎた刺激に真っ赤になった燐はそっと雪男を抱き締めてから口を開いた。
「お前さ、俺のこと好き、なのか?好きだからこういうことがしたかったのか?なら、なんでそんなに辛そうなんだよ…、なんでそんな顔、してんだよ。俺だって、雪男のこと好きだ。でもジジイのことがあったりとか、俺は悪魔だし…それは言っちゃダメっつーか…雪男に嫌われて当たり前と思ってたし……とにかく1人で勝手に背負いこんで暴走するなよ。」
「…軽蔑、しないの?」
「しねーよ。だから俺はお前が好きだっていっただろ。」
「一応聞くけど僕の好きの意味、わかってるよね?」「バカにすんじゃねー、つかだいたいこんだけ好き放題寝込みを襲われて好きとかいわれればいくら俺でもわかるって……」
ふいに我にかえると急に羞恥に教われて俯く。
逃がさない、といわんばかりに再び兄の頬に手を添えるとそのままそっと口付けて、何度も何度も軽いキスを落とした。
「…好きだよ、兄さん。気が付いたら僕の全てだったんだ…」
尖った耳先にちゅっと口付けてから、耳朶にそって舌でなぞる。優しく囁いて舌先で耳を蹂躙してやれば、びくっと震えてきゅっと抱き付いてきた。その様があまりに可愛くて、あやすように髪を撫でると抱き返してから問いかける。
「続き、させて?」
「つ、づき?」
首を傾げながら問い返す。
「兄さんを抱きたい。」
返事を待たずして、途中まで脱がしてあった兄のハーフパンツを取り去ってしまうと自分もシャツを脱いで、再び硬いままの性器を兄の腹に擦り付ける。
「ぁ…う……そ、れは…」言われた言葉に逡巡して、その意味を感じとればやはり答えあぐねて雪男を見つめた。
「兄さんが本当に嫌なら、しないよ。でも此処、兄さんのも硬くなってる。」
そう言うと、下着の上から屹立した燐のペニスをそっと握りこんで軽く擦ってやる。そのまま一度触れるだけのキスをすると、少しずつ口付けをずらしてシャツをたくしあげ、露になった胸の突起にその唇で触れた。
「ふ、ぁアっ、ゆ、きお……別に嫌じゃない、けど…怖いんだよ。お前とシちゃったら、その……今までの関係とか、築いてきたものとか全部、壊れそうで…」
「兄さんが僕と同じ気持ちだったってだけで、そんなことどうでもよくなった。関係が変わっても今までがなくなる訳じゃないし。嫌じゃないってことは、同意って捉えていいのかな?」
「ぅう、しっしらねー」
改めて問いかけられれば照れ臭さと恥ずかしさとで良いとも言えずに、ぷいっと視線を逸らしてしまう。
「あまり焦らさないで。最初くらいは優しくしたいんだから」
耳元で吐息混じりに囁かれれば、こいつこんな声出すんだ、などとどうでもいい事を考えながらその吐息の熱にじわじわ蝕まれていくのを感じて、言葉の代わりにひとつだけ小さく頷くと尻尾が誘うようにするりと雪男の腕に絡む。くす、と微笑してその可愛らしい尻尾を撫でてやればひくひくと震えながらシーツを抱き締めて耐えていた。
「っひ、ンンっ…ゆきお、っ優しくしろよ……ぜってーだぞ…」
「善処するよ、兄さん次第ってとこかな。」
「ゃ、やっ…尻尾、やめろ…っ、く」
「きつく握ったりなんかしないよ?それに、気持ち良さそうだ。ホラ……ここ、溢れてきてる。」
やわやわと握ったり上下になでたりしてやれば無意識に腰を雪男に擦り付けてくる。下着の上からでもわかるほどに先走りで濡れそぼっているそこを雪男はそっと撫で上げた。
「ぅあァっ、おま…ドコ触って…んん、…ぁ、はっ」「さっきココ僕に擦り付けてきてただろ。ふふ、こんなに濡らして…お漏らししたみたいだ。」
尻尾を解放して、起き上がると体勢をかえて下着ごと燐のペニスを口に含んだ。そのまま先端を唇で甘噛みしてやれば鈴口から更に蜜をこぼしていく。
「ゆき…っ、ぁ…く、ぅん……やだ、もう…ひぁ、っはぁ…脱ぎたい」
「うん、パンパンでキツそうだもんね。脱がしてあげるよ。」
「ちょっ、待て…その、する前に、せめて灯りだけ…消して」
「僕はこのままでもいいんだけど?」
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