あれから、一年がたった頃。
「桃〜!遊びにいこうぜ!」
『うんっ』
「そのまえに、桃、ちょっとおいで」
頭に疑問を浮かべつつも、獅郎さんのもとへ向かった。
「桃、今日から・・・俺の知り合いと一緒に住むことになった」
『知り合い・・・?じゃあ私はもう離ればなれなの?』
「ごめん、ごめんな・・・」
獅郎さんのこんな顔、初めてみた・・・
そうだ、こんなことで困らせてる場合じゃないんだ
『大丈夫だよ!』
「桃!!おい、なんで桃を違うとこにやる必要があんだよ!」
『燐!大丈夫、私、大丈夫だから』
「でも!」
『また、絶対遊びにくるから・・・!』
「絶対だぞ!?」
『うん、絶対、ね』
燐と、ゆびきりをした。
それが、燐との最後。
「おやおや、準備がはやいですねえ♪
久しぶり、神父」
「あぁ・・・無理はさせるなよ」
「わかってますよ・・・」
ピエロみたいな格好をした人が中腰になって目の前に。
「どうもはじめまして☆メフィスト・フェレスです♪」
『はじめまして、秋山桃です。』
私は、南十字を出て、
今度は正十字騎士團で育てられることになった。
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