帝光高校、バスケ部。

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ガゴン


『せいくん、お茶』
「・・・ありがとう」
『もうちょっと頑張る?やめる?』
「今日はもうやめにするよ」
『ん、おつかれさま』


バスケ部は今日は休みだ。


最近は調子が悪い
休日だというのに、桃は付き合ってくれる。
連絡してないのになぜ来たのかとたずねると、

「せいくん来ると思った〜」

なんてぬけぬけと来ていつものようにする


本当は調子が直るまでしたいのだが、
あまり遅くなっては桃もかわいそうだ


「すまんな、休日なのに」
『んへ?だってマネージャーだもん♪』
「いや、そうなんだけど・・・」
『みんなもきっと、今頃バスケしてると思うな〜』


好きだもんね?と横にちょこんと座って聞く姿に抱きしめたい衝動にかられる

けど俺は今汗だくだから我慢だよ
我慢しているんだよ

せめて手だけ頭にポンと乗せる


「俺、そんなに調子悪そうにみえた?」


シュートは入る。
からあんまり普段と変わらないように見えるのに


『んとね、なんか苦しそうだった』
「なにが?」
『顔が』
「やっぱ敵わない、な」
『ひひっ♪あのねー、真くんもあっちゃんもせいくん調子悪いね、って。だけど大ちゃんはね』
「入ってんだからいいだろ、でしょ」
『うん、ピッタリ〜。でもね、せいくんが苦しそうだと、桃も苦しい』


一心同体ってやつだね〜

なんて、のんきに笑ってるから抱きしめて
柔らかい頬にキスを落とした


もう汗なんて気にしねー
しらない
聞こえない
あああああーーーー


『ほんとはね、みんなが羨ましい』
「?なんで」
『なんか、何も言わなくても繋がってる感じがするんだもん』



ビックリ。

なんであんな奴らのことが羨ましいなんていいだすのかと思えば

バスケでみんなで一体になってるのが羨ましいのか


「でも桃、それは違うぞ」
『へ?』
「俺ら、なんでこんなにまとまってるように見えるか知ってる?」
『仲いいからー』
「違うー」
『えぇっ、バスケうまいから』
「関係ねぇだろ」
『バスケうまいとお互いイライラしないじゃん』
「お前の、おかげ。わかる?」
『え、ぅ・・・わかんない・・・』
「桃いなかったら俺ら自分の技を出すだけだして終わってると思うよ」
『えぇ、嫌だ・・・』
「うん。嫌って思うから俺らを変えてるんだろ?」
『なんにもしてない・・・』
「一心同体、なんだろ?」


寂しがりということもあるのか、
桃の顔には笑みがこぼれた


『せいくんとも?てっちゃんとも真くんとも大ちゃんともりょーたともあっちゃんとも?』
「みんなと、だよ」


今日の、桃はとってもいい夢が見れそうです。




自分専用効き薬。
(赤司がデレとるぞ)
(さすが桃なのだよ)
((((((そのぶんだけの結果を残してもらおうか))))))

 

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