帝光高校、バスケ部。

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季節は夏!
夏といえばお祭り、スイカ、アイス、プール、海!


なのに、私の夏は部活です・・・


『青峰ー』
「ん?つかなんで名字呼び?」
『海につれてって!』
「はー?んなもんめんどくせえよ」
『えー・・・』
「桃、海は無理っスけど、祭りでも行こう〜」
『ほんとっ!!!?絶対!?』
「まじっス!祭りなら夜だから〜」


そっか、初めからりょーたに頼めば良かった。
なんだかんだ言っていい奴だったな、コイツ!

「黄瀬ちん、りんご飴買って〜ついでに赤ちんも行こうね〜」
『そうだ!みんなでお祭り行こうよ!』
「面白そうですね」
「うむ、悪くないのだよ」
『青峰は〜?』
「んー?桃が浴衣でくるなら行く」
(((((浴衣があった!!!)))))
『浴衣?わかった!じゃあ決定で♪』
「じゃあ一旦帰ってから神社の前集合ってことで」
「よっしゃ!早く帰るっス!」


ってことで、全員強制帰宅を命じられたぞ!

あぁ〜・・・浴衣あったかなあ?
お姉さまさまに借りるとするか。


で、家に帰ってお姉さまさまに浴衣を借りた。
ついでに髪もお姉さまさまにいじられた。

あれ?浴衣ってこんなミニスカみたいなんだっけ?
まあいいや。お姉さまさまのだから文句言わない、うん。


『時間やばいぞ〜・・・歩きにくいし』
「いってら〜」
『いってきまーす』


で、いってみたものの。

『神社ってどこ!!?ってかここどこ!?』


うう〜・・・人いっぱいだあ・・・
この流れについていったらいつか神社につくかな・・・

あ、れれれ??
ってかほんとにここどこなんだろ・・・

「お譲ちゃんひとり〜?」


誰だ、この三人組・・・?


『あ、う、待ち合わせしてるので・・・』
「ふ〜ん、まあいいや。お兄さんたちと遊ばね?」
『結構です!』
「つれねぇな〜」


腕をガッとつかまれた
女子の力が男子の力に敵うはずがなく、
ほとんどされるがままの状態になってしまった


『ぅにゃ!!?痛いです、離してください〜っ』
「いいね、可愛いよ〜」
「おい、そこのジジイ連中」
「ジジっ、・・・(((デカアァァ!!?)))」

振り向けば、大ちゃんがいた。
大ちゃんの後ろにはみんなもいた。


「その汚い手、離してくれないと、捻り潰すよ・・・?」
『あっちゃん!』
「だ、誰だよおめーらっ!」
「まずあなたたちが誰ですか」
「あっち!!!」


てっちゃん、バスケボールをまわして鼻にこすり付けてる・・・
ってかどこから沸いたんだろ、そのボール・・・


「桃、こっちこい」
『せいくんっ!』


いつものように背中に飛び乗った
浴衣だから乗りにくい・・・


「指一本でも桃に触れたやつは誰であろうと殺す」
「お前等は人事を尽くしていない。だから桃をナンパするなど1000年はやい」
「す、すいませんっした〜」


おぉ、手を出さずにチャラおじさんたちを退治してしまった・・・!


「桃、大丈夫っスか?」
『うんっ!ありがとう!』
「つか、なんで浴衣がミニなんだよ」
『んと、お姉ちゃんの借りた!ら、こんなんだった』
「露出はいけませんね、こんな人ゴミの山の中で」
「まず桃、集合場所は神社のはずなのだよ。どうしてこんなとこにいる?」
『神社がわかんなくて人と一緒に流されてったらここに着いたの』
「心配させるなよ」
『えへへ、ごめんね?』


みんなは優しく頭をなでてくれた。
その後、はぐれないようにって、てっちゃんとりょーたと手を繋いだ


「桃ちん、りんご飴だよー」
『うわぁ、ほんとだぁ!』
「桃、買ってあげるっス」
『へへ〜、ありがと〜っ!』
「黄瀬ちん、俺も〜」
「今日だけっスよー?」
『りょーたー』
「ん?」


目の位置をあわせてくれたりょーたにりんご飴のお礼に
ほっぺにちゅーしてやった


『お礼〜っ』
「桃〜っ!!!」
「桃、わたあめ買ってあげるのだよ」
「いや、俺がおごる!」
「ボクがだします」
「俺がだす」


言い合いはずっと、止まらなかったのは言うまでもない。



お祭りにいきましょう。
(つかずっと思ってたんだけどさ、浴衣の下ってまじで何も着てねえの?)
(変態アホ峰!!!)
(桃が困りますからやめてください、アホ峰くん)
(テツまで!!?)

 

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