帝光高校、バスケ部。

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花火を一通り終わったところで体育館でただいま寝る準備をしております。



前までびしょびしょのまま立たされていた真くんとあっちゃんも、
さすがに夜になると寒いので学校の風呂を借りて、
そのあとみんなも入ったのだ。



「桃、どこがいい?」
『んっとねー、どこでもいいっ!』
「じゃあ適当に敷いときますね。」



四角に敷いているけど、人数的に奇数なので一人がはみ出てる状態になっている。



『大ちゃんー、寒いぃぃ・・・』
「あー?こっちこいよ」



髪もまだほんのり濡れていて体育館というのもあって、
寒かったから今は大ちゃんとラッコ状態。



『へへ、あったかいねー』
「俺このまま襲える自信あっけど?」
「やらしいこと考えないでください、アホ峰くん。」
「アホ峰とはなんだ、アホ峰とは!」



今はそれぞれに自由にやってるけど、
きっと寝る位置とかでうるさいんだろうなー

そんなことを考えてるとちょっと楽しくなってきた。



「もうそろそろ寝るか?」


大ちゃんの中でうとうとする自分に征くんは優しく頭をなでて聞いてきてくれた。



『んー、』
「せ、征・・・桃のこと襲ってもいい?」
「バカ峰。お前はこれで満足なんだろ?」
「ど、どこから拾ってったんだよ!返せー」
「部室に、普通におちてたが?」




堀北マイちゃんという人が雑誌で綺麗になって写っている。



「赤司っち、青峰っち!はやく寝るっスよ!」
「桃?もう一回頑張って起きろ」
『ん・・・おはぉ・・・』
((((((絶対隣がいい!!))))))



どこで寝ようかな・・・

でも一人で寝ちゃ寒いしなー
あ、そうか。いいこと思いついた。


『あっちゃんー、入っていい?』
「むー?いいよ、おいで」


あっちゃんの布団に入って抱きついてみたけど、
あっちゃんの身長が大きすぎて逆に苦しかった。


『フィットするのがほしい・・・』
「桃、その発言はエロいわー」
『・・・大ちゃんはナシだな。』
「うわ、・・・すっげぇ俺今死にたい・・・」
「桃、おいでー?」
『ん、いくっ!』


今度はりょーたの布団の中に入ってあっちゃんにしたみたいに抱きついた。



「どうっスか?」
『骨痛い』
「・・・俺の感想ひどくねっスか・・・(泣)」



テっちゃんはもう寝てるから悪いな・・・
征ちゃんも身長大きいし、


真くんがダメだったら仕方なく一人で寝よう・・・


『真くん、いい?』
「入るのだよ」


ピタっとくっついてみると少しビクッとした。


『あれ?真くん、弱い?』
「う、うるさいのだよ!」
『へへーっ、でもすっごいぴったりだー♪』
「俺はいつでも人事を尽くしているからな。」



いい感じの筋肉だし、
寝るときはさすがにテーピングもないし・・・


一人で寝るのをまぬがれたのをよしとしよう。



「真太郎・・・?わかっているよな・・・?」


うぅー、ねむ・・・

人肌が恋しいとはこういうことか。


なんか、ちょっと甘えたくなるんだな



『真くん、』
「ん?」
『おやすみのちゅーは?』
「な、ななっ/////」



メガネをとってから、
顔を近づけて実は綺麗だったりするその唇にそっと触れてみた。


「あれ、真太郎・・・?さっきの、聞こえなかったのかな・・・?」
「ち、違うのだよ!!これは桃が!」
「緑間くん、変態だったんですね・・・」
「く、黒子っち起きてたんスか?」
「さっき起きました。」



その場にいた男たちは一変した桃に照れ惑いつつ、
緑間への説教と妬みは夜遅くまで続いたそうだ。



お泊りにハプニングはつきもの
(それでなんでまた桃と緑間っちはそんな顔近くで寝てるんスか!)
(緑間、練習のときは覚悟するんだな・・・)
(こればかりは緑間くんに同情できません、ね?)
((こ、怖すぎるぜ、あいつら・・・))

 

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