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□お題001:「夜の浴室」「探す」、「雷」(※R18)
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ザンザスが風呂に入っていると、いきなりドアが開いた。そんな無礼をする人間はスクアーロしかいない。彼はラフな恰好だが服を着たままずかずかと入ってくる。

「なんだ」
「ちょっと立ってくんねえかあ?」
「あ?」
「ホクロ数えんだ」
「ああ?」

意味がわからない。じっと眺めていると業を煮やしたのかスクアーロがザンザスの腕を掴み、バスタブから強引にひっぱりあげる。彼は指を折りぶつぶつと数えながら、ザンザスの肌の上を指でなぞっていった。

「なにしてやがる」
「だからホクロ」
「理由を言え」
「レヴィが」

スクアーロは舌打ちでもしかねないほど不機嫌だ。

「あのクソ雷野郎が、ボスのホクロの数まで知ってるとか言うからよお」

「んな筈ねえだろいちいち真に受けんなこのカス」
「わかってっけど、悔しいだろ!?」

なにが悔しいやら、ザンザスにはさっぱりわからない。が、真剣な眼差しで指を滑らせてくるスクアーロは悪くない。悪くないどころか、こちらも違う気分になってきそうだ。

ザンザスは小さく鼻を鳴らし、スクアーロの襟元をぴんと弾いた。

「俺にも探させろ」
「え、あっ、おい!? ちょ……っ」

シャツを強引に開いてボタンを散らし、抵抗する隙を与えずボトムを腕と脚とでひきずりおろす。暴れだされたら厄介だが、さっさとその気にさせればいい。

都合よく濡れた指をそのまま、スクアーロの臀部へと滑らせる。急なことに一瞬固まっていたスクアーロが、ひっと短く声をあげた。
じたばたともがくのを許さず、長い指を一本、固い窄まりへと突きいれる。

「や、めっ」
「おまえと同じことをしてるだけだ。気にせず続けろ」
「つづ、け……って、ばっ、莫迦それ探すんじゃねえだろぉ……!」
「そうか?」
「や、め……って、それ、さぐ、……って」
「一緒じゃねえか」
「ち、がっ。……アッ」

奥まった部分を指の腹で擦れば、腕の中の細い身体は面白いように意のままに反応する。びくりと震え、力を失って凭れかかり、それでもまだ往生際悪く抗おうと腕を突っぱる。
「どうした? ホクロ探すんじゃねえのか」
「でき、……か、莫ッ、迦やろ……っ」

悔しげに言って、スクアーロがザンザスの肩へ噛みついた。たわいない抵抗など、ものの数にも入らない。それでもわずかな痛みを与えたお仕置きに、少し強く内を掻きまぜてやる。スクアーロの淡く甘い声が、バスルームに響いて溶けていった。
END

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