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□気がつけば、君がそばにいて。
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「剣城ー!!一緒にパス練しよーよー!」
いつだってお前がそばにいた。
「剣城!おはよう!」
「剣城!」
最初は鬱陶しいと思っていた。
嫌いなタイプだ、と思っていたのに。
「剣城…俺、剣城の事が、好きだ!!」
なのに、俺は、断れなかった。
いつの間にか、そばに居る時間がとても愛おしくなって、一緒にサッカーをする時間が楽しくて、名前呼びをされた時は、嬉しくて…
一緒に兄さんのお見舞いに行った時は、天馬と仲の良い兄さんに嫉妬してしまうほどになっていた。
なのに。
「別れよう。剣城。」
「…え?」
隣には、知らない女。
嘘だ。
だって、お前は、天馬は、俺の事が、好きだって言ったはず…
「ごめん。俺、他に好きな人が出来たから。」
隣にいる女が、早く行こう?と天馬の腕をひっぱる。
「ふざけるな!!」
天馬の事を分かっているのは俺だけなんだ、こんな女に…こんな奴なんかに…!!
なんで、なんでそんな顔をするんだよ。
だって、言ってただろ?お前、俺の事を愛してるって。
きっと、この女が脅迫でもしたんだろ?
待て、行くな、俺から離れるなよ…!
その時、俺の目の前が真っ黒にそまった。
「…京介!!」
目を覚ますと、天馬が居た。
「てん、ま?」
「大丈夫?うなされてたけど…怖い夢でも見たの…ってわっ!!」
天馬に抱きつく。
「え、あ…め、めずらしいね!きょ、きょーすけから迫ってくるなん…!京介…泣いてるの…?」
違う、目にゴミが入っただけだ、と言いわけをしようとするが、溢れる涙が止まるわけもなくて。
気がつけば、君がそばにいて。
病みかけてる京介をかこうと思って挫折orz
キャラ崩壊してもうた…