SS.

□嫉妬心と。
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Risa side




『ねえ。朔ってば。』


『なに。』




仕事から帰って来て、部屋に入ると朔は本を読んでいる。この光景はいつもと同じようで同じではない。


今日はメンバーと雑誌の企画で朔含む他のモデルさんとも同じスタジオで撮影だった。

だから終わりの時間も同じで、今日は一緒にご飯食べてイチャイチャできると思ってメンバーとのご飯を断って帰ってきたのに。





お仕事どうだった?と声かけても、うーん普通という言葉だけが返ってきて



んー、私何かしたっけ?
いや、今日はレッスンと朔もいた撮影だけだったしと、自分の行動を振り返る。





『朔?』

『んー?』

『ご機嫌ななめ?』



私はソファに座る朔の本を取って、目の前に立つ。



『なんで取るの。今いいとこなのに。』


朔は、上目遣いで私を睨む。
普段ならこんなことは私もしないけれど、今日は撮影も一緒だったんだから、もっと話したかった。



私は朔を抱きしめる。

といっても、座ってる朔に抱きつかなきゃいけなくて。近寄った。

すると


『やめて。今日そんな気分じゃない。』

と一言。

いつものように腕を回されるかと思った、けれど私は腕をはらわれて。
朔に拒否される。



私は突然のことに悲しくなって、呆然と立ち尽くした。たぶんひどい顔をしていたんだ思う。


朔はそんな私に気づいたのかバツの悪そうな顔をして私に手を伸ばしてきたけど


そういう気分じゃないという彼女に私は同じ態度をとってしまった。







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