SS.
□wake me up
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『朔おはよ。』
-んーー、、-
『起きて。』
-やだ。-
『ほら、今日早いんでしょ』
-んーーー、、いきたくない、、-
地方の握手会の前乗りでホテルに泊まった。朔に言うの忘れてたと思って昨日言ったけれどそしたら、理佐がいないと朝起きられないと拗ねてしまった。
だから私は自分が起きる時間の2時間前に起きて朔にモーニングコールした。
すると、舌ったらずの電話の朔は、すごく可愛くて、電話した私の方がしっかり目が覚めた。
『朔ー。起きないと。』
電話の向こうからは言葉が返ってこない。そして静かに寝息が聞こえて。
本当に大丈夫だろうかと心配になった。
『ねえー起きないと明日から起こさないよ?』
-やだ。-
『ぎゅーもしないよ?』
-やだ。-
『ほら、だったら。』
-んーー。好き、、だ、からいじわるしないで。-
朔は寝ぼけてるのか脈絡もなく好きという。私は急なその返しに少し胸が踊ってしまう。
『わかった。 じゃあ、今日帰ったら朔とイチャイチャしたいから、お仕事巻いて帰ってきて?』
-んーー。-
『わかった?』
-、え、、さっきなんて言った?-
朔は何かを思い出したかのように聞いてくる。
寝てたねこれは。と思って。
『今日早く帰ってきてね』
私は少しの恥ずかしさを思い出して必要最低限の言葉を伝える。
-え、その前になんか言ったよね、んー、まあいっか、、。理佐も帰ってくる?-
『ふふ、当たり前でしょ。』
-やった。じゃあがんばる。-
朔は少し目が冴えてきたのか、ちゃんと話してくれて、向こうでシーツの擦れる音が聞こえた。これなら少し甘い言葉をかけても良かったななんてね。
『もう準備しなきゃだよね?切るよ?用意してね?あとご飯も食べてね』
-んー。心配しすぎだから。ありがとう-
『だって朔が、、、。わかった後でまた連絡する』
ばいばーいという声が聞こえて、私は電話を切る。朔のこと本当に私は好きだなと思う。だって可愛いいし、モーニングコールといっても逆にこっちが元気をもらってしまって今日は良い日になりそうだ。
時計を見るとまだ2時間弱は寝れる頃で、、そう思って私は心地よい二度寝に落ちた。
『りーさーー、おきてー。』
『ん、、、愛佳か。』
『愛佳か、じゃないから。なにニヤニヤして携帯握りしめて寝てるわけ』
『あ。』
同室の愛佳に起こされて私は起きた。手には携帯を持ってて、たぶん愛佳の言われたよう私は朔の夢を見てたからにやけてたのかもしれない。
『あと理佐やっぱり起きてたよね?なんか理佐が甘えた声で電話してるなーって記憶あるんだけど』
『え、、寝ぼけてたんじゃないの?』
『ほんとー?』
『ん。今初めて起きたから』
『なにそれ。』
愛佳は笑って準備を始める。
危ない。
携帯を見ると朔とのトーク画面のままで。愛佳はそんな子じゃないけどこれが他の人なら見られてたかも、と思うとひやっとする。
『ほら、理佐、早く用意しないとマネージャーに怒られるから!』
『あ、うん。』
そう洗面所から叫ばれて、私は準備をした。
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