SS.
□ずっと
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やばい
可愛いすぎる
そう思って私は理佐に電話をした
『理佐。可愛い。すき!今日は早めに帰ってきてね!』
-え、ちょ朔いま外だから。-
私は電話がとられた瞬間に矢継ぎ早に言葉を述べた。向こうからはガヤガヤと声が聞こえてくる。
-ていうか、そんなこと言って大丈夫?周り人いない?-
そう言って理佐は冷静に私の言葉をいなす。そして何があったの?なんて優しく問う。
『理佐に会いたくなって、画像探してたんだけど、そしたら超可愛いの見つけて電話したら理佐が出た。』
そういうと理佐は なんだ。と一言つぶやいて安堵したのがわかる。
-朔から急に電話かかってくるなんて怪我でもしたのかと思ったじゃん。-
そう呟いて理佐は、今なんの撮影してるの?わたしは今欅の収録してるんだけどーなんてとりとめのない会話をしてくれる。
『ふふ、なんか良いね。カップルみたいで。こんな電話。』
理佐とは付き合ってすぐ一緒に住み始めたからか、こういう電話とかしなかったなー、新鮮だなと思った。
しかも理佐はグループで活動するから、常に誰かがいて、私自身電話すること自体ためらわれた。
-もー付き合ってるじゃん。なに今更-
理佐は小さな声で返すから、周りに聞こえたくないんだろうと私は口角があがる。
-で、どの写真が気に入ったの?-
『え、そこ?』
理佐はポツリと質問をするもんだからなんだか不思議で。
-朔が可愛いって思うのどんなのか気になるだけ-
と耳元から聞こえて。
私はその場でさっきの写真を送る。
そしてちょっと待ってと言われて理佐がその写真を確認するのを待った。
-こういうのが好きなの?-
少し照れたように呟く理佐は、黙り込む
『んー、こういうメイクで、こういう服着てるの好きかも。あとピアスつけてるのも可愛いし。』
私は思ったことを述べると、理佐は向こうで息を吸い込むのが聞こえた。
-やっぱり朔ってアイドルじゃない私が好き?-
『え、そういう訳じゃ。』
-普段こんなメイクできないし、ピアスもできないんだよねー-
そう言って少し悲しそうな声色で。
この前も、少し短いワンピースをプレゼントした時に言われたなあ。と思い出した。
撮影でそのまま新作の服をもらって、理佐の方が似合いそうだと思ってプレゼントした。すると、んーー短いから握手会とかでは着れないと悲しくいう理佐がいた。
『理佐?』
-ん?-
『私の前だけで私の好きな格好してほしいから、普段からそんな格好されたら逆に嫌だから。』
と、我ながらすごくわがままなよくわからない言葉を伝える。
-え、なに。-
当たり前に理佐ははてなを抱えてるようで。
『んー、、、なんだろう。とにかく、早く帰ってきて!!』
よくわからなくなってそういうと
耳元では、
なんなの。という言葉が聞こえて、
『とにかく私は理佐に会いたいってことだよ。』
と伝えた。元はと言えば写真見てて会いたくなったんだし。
-はいはい、わかったから。早めに帰るから、今日はご飯つくるね-
『うん。仕事がんばろーね。』
そう言って理佐はばいばいと電話を切った。
そして仕事頑張ろうという言葉通り、私はメキメキと仕事をこなして早めに帰ることができた。
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