long(k)
□Spender Cat
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risa side
『初めまして。楼名朔です。次のシングルから欅坂46に加入させて頂くことになりました。よろしくお願い致します。』
レッスン中、事務所のスタッフがテキパキ動き始めたときから何か変な感じがしてた。
そしたら事務所の社長と秋元さんまでもが集まって、新しいメンバーのお披露目が行われた。
前に立つ楼名さんは、ただただ美人で、綺麗に笑っていた。なのに人懐っこそうに関係者と話す姿は、とても素人には見えなかった。
メンバーも静まり返って、楼名さんに釘付けだった。そしてきゃーなんてテンション上がってる子もいたりした。たしかにとっても可愛い顔をしてた。
そんな中私たちは
楼名さんが2期や3期という加入ではなく、漢字に入るということを聞かされた。
-はい。で、今日お披露目した理由は次のシングルから平手と楼名のダブルセンターでいくからです。
えー、スケジュールではここから1ヶ月間今までの欅全曲のダンス入れを済ませて発売日に楼名を世にお披露目で出すという形になります。-
スタッフさんが今後の流れを説明して
センターが増えることにもだけど、ダンスを短期間で全部叩き込むことにもみんなは驚いていた。
-じゃあ引き続きレッスン再開で!楼名は、時間まで見学しといて!-
そうやって大人たちは部屋を離れてレッスンが再開した。
楼名さんは私たちを真剣な表情で見つめていた。
休憩中もゆかや茜が話しかけてたけど、私は別にそういうキャラでもないからやめておいた。
『愛佳、飲み物ちょーだい。』
愛『えーりさ持ってないの?しょうがないなぁ。』
『ん。ありがと。』
愛『、、、ってか、超綺麗な子だよね、、ほんとびっくりした。顔がタイプすぎる。』
そうやって愛佳は楼名さんを見る。楼名さんは既に何人かのメンバーと談笑していて変な感じだった。
『、、ね。なんかオーラある。』
愛『、、ふふ。理佐レッスン中見過ぎだから。話しかければいいじゃん。』
どきっとして顔が赤くなるのがわかる。
『別にそういうのじゃないし。』
愛『強がっちゃって〜。じゃあ私はいってくるよ?』
そう言って愛佳は走っていった。
私だってすぐにでも話しかけに行きたいけど。そういうキャラじゃないし。何より、皆を掻き分けて話に入る勇気もない。
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