SS.

□2人の時間
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『理佐ぎゅーは?』



後からベッドに行くとすでに理佐はベッドに潜り込んで、背中を向けていた。


いつもだったら私がベッドに入ると何も言わずに抱きしめてくれるんだけど。

今日は疲れてるのかな。そう思って、全く動かない理佐をいつもと逆に私が抱きしめてみる。

お腹に手を回すと、ピクリと動くから多分起きてたんだなと思って。理佐のうなじに鼻を埋めて匂いを嗅いでみた。



『もう。』


『理佐いい匂い。』


少し不機嫌そうに理佐は振り返ってくれて、私の方が理佐より少し上に横たわってるから上目遣いで見つめられる。


ピタッとくっつくから、唇までが遠くて、私は理佐のおでこにキスする。



『理佐可愛い。』


『……うん』


『顔が好き。』


『……うん』


『声も好き』


『……うん』


『優しいとこ好き』


『……うん』


『全部好き』


『……うん』


私は理佐のおでこにもう一度キスを落とす。



理佐は困った顔していて、そんな顔も可愛いくて、やっぱり理佐もアイドルなんだって思う。



『理佐?どうしたの?』


『朔。好き。』


『ん?』


『大好きだからね。』


理佐はグッと腕を伸ばして私の口元にキスをする。





『……理佐?』



すると理佐はもう一度キスをくれて。


私をいつもみたく抱きしめてくれる。


だからちゅっと音をさせて何度も唇を合わせた。







『朔、』


『ん?』


理佐は目を潤ませていて、こんな表情他の人に見せて欲しくない。


『茜のこと、好き?』


『え?……好きだけど』


理佐はじっと私を見つめて聞く。


『私は?』


今度は瞳を揺らしながら。


『全部すき。』


そして、理佐にキスされる。


今日は理佐が不安な日なのかな。

いつも理佐に甘えてばかりだしってこういうとき、少し嬉しい。






『あした、茜と仲良くなりすぎないで。』

舌を入れようとしたら、あかねんと仲良くならないでって言葉が降りてきた。




あれ、誘わなかったっけ。

理佐も一緒なのに。


『理佐も一緒にいくんだよ?3人で仲良くしようよ。一対一とか恥ずかしくて無理だもん。』


そういうと、理佐は驚いた顔をして。


『だってそんなこと言ってないじゃん』


って言うけれど。
少しでも時間が空いていて被ってるんなら理佐と過ごしたいに決まってる。


『じゃあ、今言うけど。明日あかねんと会うから理佐も来て。』


『もう。なんなの。』


理佐は恥ずかしそうにこっちを見る。


『ごめん。理佐といるの当たり前だと思ってた。』



私は目の前の大好きな彼女を抱き寄せる。



『………ちゃんと言ってよ。』


『理佐こそ、思ったことちゃんと言って?』



『朔のばか。』


『好き……でしょ?』


『……』


理佐はまた背を向けようとするから
私はがっちり掴んで、
理佐の顔を覗き込んだ。


『ごめん。』


『じゃあ心配させるようなことしないでよ。』




理佐はバツの悪そうにいうから。


『じゃあ、その他心配事ある?解決しよ?』

そう提案すると、またちゅってキスをされた。




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