SS.

□倦怠期1
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your side


んーーーーー。


なんだろう。



ベッドに入って隣の理佐を見る。


もっと早く来ればよかったかな。
いやでも、なんかそういう気分ではないし、明日は巻頭ページの撮影だし。



一度タイミングを逃したキス。

そこからキスすら最近しなくて、なんとなく恒例の朝のハグをして終わり、、そういう感じ。



別に冷めたわけでもないし

理佐に何かしてあげたいとか

一緒にいたいとか思うけど

それ以上の欲求を忘れたように毎日が過ぎていってる。気持ちは変わらずあるけどいざとなると身体は言うことがきかなくてたぶん理佐を拒否してしまう。






はーー寝よう。

考えてもしょうがない。

当の相手はもう隣で寝てるし

こんな気持ち初めてで。

多分私じゃ答えは出ない。










『朔行くから』


『ん……。いってらっしゃい』


朝起きると行くから、という理佐に一言をかけられた。まだ6時だし、寝れるそう思ってもう一度瞼を落とした




って、、あれ。
なんか忘れてる



いつもなら、起こしてくれて
なんなら起きなくても理佐に抱きしめられて1日が始まるのに、今日はそれがなかった。


嫌われちゃったかな。

リビングに行くと、朝ごはんを食べた形跡はあるけどもちろん私の分はなくて。

いつも食べないし、どちらかが早い時は、作らないのは普通だったけど、今日はやけに心に響いた。




しかもこういう日に限って、撮影はうまくいかなくて、スタッフさんにも迷惑をかけてしまう。



〜♪


-この前はありがとう。
今日時間空いたんやけど、ご飯どう?-


昼過ぎに、携帯を開くと、七瀬さんから連絡が来た。この前の撮影で仲良くなって、「普段人見知りしてしまうけど朔なら喋れる」と笑う七瀬さんはスタッフづてに聞く西野七瀬像を大きく覆した。


今日は何も予定ないし、行こう。

そう思って私は二つ返事でその誘いを了承した。




-







はあーー。やだなあ。
なんとなく。家のドアを開けるのが重い。

時間はもう12時を超えていて、理佐に何も言わずに夜遅く帰るのは初めてだ。



『ただいまー』



リビングに行くとまだ理佐は起きていて、こっちを見ておかえりと一言。

キッチンを見ればご飯があって、
私の分?と思いつつ、なんとなく見ないふりをして。


『疲れたから、お風呂行って寝るね。』


『うん。』


気まずい空気から逃げるように私はお風呂に逃げた。



話したいけど、気まずい。

理由がないからこそどうにもできないのがモヤモヤした。




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