SS.

□倦怠期2
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your side



とある有名なブランドの来期のカバーモデルに選ばれて身体を絞りに絞った。スケジュールも落ち着いていたから、しっかり体のケアもできて本番を迎えた。



丸2日かかって撮影が終わって

その頃にはお腹はすくし、

急に憑き物が落ちたかのように



すっごく理佐に会いたくなった。









『美味しかったね。』

『うん。』

『お風呂先入る?』


家に帰りつくと、理佐はせっせと洗濯物を片付けたりお風呂を沸かし始めて、久しぶりに2人で一緒に帰ってきたなあなんて思って少し頬が緩む。




けど、私にはしたいことがあって。


『…朔?』


私はせかせかと動く理佐の腕を引っ張って腕の中に収めた。



『どう、したの?』


理佐の声は震えていて、ちゃんと謝ろう。そして理佐を感じたいと思った。


『ごめんね。今まで拒否してて』


『それって』


『んー。なんか今日撮影終わった瞬間理佐に会いたくなったし、触りたいって思った。待たせちゃったよね。本当ごめん』


合計すると、1ヶ月くらい理佐に我慢させてた。毎日理佐は私を甘やかしてくれていたけれど、ただそういう時期でしょ?待ってるよという優しさに甘えて傷つけていたのは事実だ。


理佐は何も言わずに私の肩に顔を押し付けて痛いくらい抱きしめてくれる。


『理佐痛いよ。』

『寂しかった』

『うん。ごめんね』


理佐は私を確かめるように背中からお尻まで触ってきてなんだかくすぐったい


『ねえ、触りすぎ。』

『だって』


目があった理佐は子供みたいにほっぺを膨らませて怒ったふりをするから、可愛くて。



『いーよ。』

『ほんと?』


近距離なのに見つめ続けられて、理佐のしたいことがなんとなくわかって頷く。



すると すぐにちゅっと唇に理佐の唇が合わさった。久しぶりのその感覚に、私はドキドキして、やっぱり大好きだと自覚する。



『ねえ、一緒にお風呂だめ?』


私は理佐とお風呂に行きたいと言ってみた。理佐はまたびっくりしたように目を開いてて、そんなに驚かなくてもと笑えた。


『……いいの?』


と控えめに聞く理佐を私は抱きしめて、もう一度口付ける。


一緒にお風呂入るとだいたいね、そういうことしてたもんね前は。



『お風呂ではしないよ?』


そういうと理佐は顔を赤くして、


『………じゃあ早く入ってベッド行こ』


と小さく呟いて、洗濯物を無造作に置いて
私の手を引っ張った。





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