SS.

□片想い
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your side



お風呂に浸かりながらぼーっと考える。
高校を卒業して1年とちょっと。たまに登校する学校で理佐と会ってたのが懐かしい。卒業する時、ほとんど会うことなくなっちゃうんだと思って告白でもしようかと思ったけど、できなかった。



理佐からすれば私は先輩であり友達。断ることはできないかもしれない。
いや、、さすがにそういう趣味ないですって言うかな。言いそう。


会いたいとか好きとか言っても綺麗にかわされるし、スキンシップをしてもふふって笑われるだけで。片想いはOKってこういうことか。きつすぎる。






ッパ





『っえ。』

湯船で想いを巡らせていたら、電気が消えた。

停電?

私は怖くなって、けれど動けもしなくて。
確か理佐も暗がりとかだめだったような



『……朔大丈夫?』

『りさー!』


待ってると、理佐が携帯のライトをつけてやってきた。

私は急いで湯船を出てバスタオルを羽織って理佐に抱きつく


『え、元気すぎ。』

『あ、ごめん。』

『心配したのに損した。』


そう言って理佐は、私をみる。
自然と視線が重なって、私の胸に理佐の目線が降りた。


『ご、ごめん。』

『見た?もうお嫁にいけないよ』

『もう。』

私は冗談ぽく言うけど、そりゃ好きな子に裸を見られてドキドキしないわけもなくて。




ッパ




あ、ついた。


そう思ったら、私は裸で理佐のルームウェアは濡れていて、、、


しかも、見られたくないという思いだけでなぜかまた理佐に抱きついてしまった。

あーどうしよう。
きっと理佐は濡れてしまってるし、
恥ずかしすぎる。



『朔、、変な気になるから離れて。』

『え、。』

理佐の顔を見上げると顔が赤く染まっていた。

『朔みたいな子に裸で抱きつかれたら誰でもびっくりするじゃん』

『へへーそうなんだ。』


理佐はいつものトーンでそういうから、
私もいつも見たく、
理佐のほっぺにキスをした。


『もう。やめてよ。』


『えー、冷たい。』


理佐はやめてと一言。
そして、早く入っておいで。と私をお風呂場に押し込んだ。



理佐は本当に可愛い。あんな真っ赤になるんだってくらい顔を赤くしていて。
乃木坂だとよくメンバーみんなでお風呂に入ったりするし、欅坂ってないのかな?
あーそれとも私のこと理佐も好きなのかな?いや、ないか。はーーーわかんない。


そう思いながらお風呂を上がる。



理佐はルームウェアを着替えていて、寝室でベッドの横に布団を敷いているみたいだった。


別に同じベッドでいいのに。そう思いながらも、私は髪を乾かしながら理佐を観察した、




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