中編

□again
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平日のがら空きな店って最高だと思う。



「テメェ、雷門中の円堂守だな」

「よくも俺らのダチ、やってくれたな!」



……面倒なのに会わなけりゃ。

制服からして、なんかこの前決闘とか言って仕掛けてきたやつの仲間っぽいんだけど、あいつら決闘っていいつつ数人でいきなりかかってきたし、むしろこっちがヒガイシャなんだけど。
まあ、返り討ちにしたから、きたんだろーなぁ。めんどくさ。



「おい、聞いてんのか!」



げっ、ここで殴りかかってくんなって。ほら店の人半泣きじゃん。俺悪くないけどとりあえずごめんなさい。

とりあえずよけて(後ろの棚に当たったけど、売り物は無事っぽい)、店を出る。

このあたりだと、商店街の裏に使ってない倉庫あったな……

捲いてもいいんだけど、後で学校にこられても面倒だ。



「待てやコラァ!」

「逃げんじゃねぇ!」



とりあえず目的地についた。俺立ち止まり、追ってきたやつを待つ。

もうすぐ放課後だ。今日は顔出すって言ったし、さっさと終わらせよ。

軽く今後の計画を考えながら、俺はやっと来た不良に拳を叩きつけた。







「だぁー疲れた!」



しばらくして、俺の周りにはさっきの奴らを含め、気絶した不良どもがとっちらかっていた。

あの後他の奴まできて、結局大乱闘。いったい何人いたんだか。

自然におろした前髪が汗で額に張り付く。結構疲れたかもしれない。

思ったより時間くっちまった。早くいかないと風丸と鬼道に怒られる。

過保護な幼なじみとSモードになったゲームメーカーの姿を想像して、ぶるりと背筋を震わせると、どこからかブフッと笑い声が聞こえた。




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