魔物の使役者
□Ⅷ-空飛ぶ人
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ｻﾝﾃﾞｨ｢ったく、しゃーないなぁ…｣
―あたしもさっきまでは薄らぼんやりしか見えなかったサンディの姿が、今ではくっきり見えるようになった。
『ねえサンディ。…ﾎﾞｿｯ元天使に会いたいんだけど、できる？』
ｻﾝﾃﾞｨ｢はあ？ナインに会わせろですってぇ!?
あたし今、あいつと喧嘩中なんですケド｣
『お願い！お駄賃と言ってはなんだけど…これあげるから！』
ｻﾝﾃﾞｨ｢これって…｣
『ネイリスト入門書と上級編。ネイリストになりたくて頑張ってるんでしょ？
ナインに会わせてくれたらこれ２つともあげるから！だからお願い！
いや、お願いします！』
ｻﾝﾃﾞｨ｢ちょっ……………あ～、分かった分かった。だから顔あげなさいよ。
ナインに会わせるワ｣
『ありがとう！(笑)』
ｻﾝﾃﾞｨ｢…でも、ラーミア様の力で行った方が早いんじゃないスか？｣
ﾗｰﾐｱ《私の力はまだ不完全ですから…。だから頼みますよ、サンディ》
ｻﾝﾃﾞｨ｢なら仕方ないっか(笑)
旅の扉はこっちよ｣
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