夢小説置き場
□好きです隊長!/マルコ
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・・・隊長、隊長!
誰かが自分を呼ぶ声がした。
いつになく静かで絶好の昼寝日和だってのに・・・
あー
なんだ、人がせっかく寝てるのに邪魔しやがるのはどいつだい。
細い目を片目だけ無理やりこじ開けて声のする方に目をやる
どうやら声の主はちっちゃい上に細くて肌が白くて綺麗な黒髪で・・・
ガバッ
そこまで考えて俺は勢いよく起き上がった。
「桃香・・・」
普段なら考える間もなくシルエット、いや気配で誰か分かったが、久しぶりに深い眠りについたせいか、夢と現実の区別がつかなくなっていた。
「おはようございます♪」
「ああ・・・おはよ。じゃなくてどうかしたのか?」
「どうかしたのかって・・・いつまで寝てるつもりですか?」
「ん、今何時だよい」
「もう夜の8時ですよ」
「・・・なんで起こさねぇ」
「だって皆さんが寝かしといてやれって・・・」
あーくそ、完全寝すぎだなこりゃ。今もし敵が来ても戦える気がしねぇよい
「隊長、髪の毛くしゃくしゃですよー」
桃香の白い小さな手が俺の髪に触れる。
「よし」
桃香がそういい満足げな表情を浮かべる。俺はその顔がたまらなく可愛いと思った
俺はこれから先ずっとこいつの笑顔を一番近くで見ていたいし
必ず何があろうと守りぬく。
どんな強い奴にも壊させやしねぇ
俺の好きな女。