Fall in love again……

□News of a death
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あの日の言葉から始まったこの関係を続けて…



もう7年も過ぎたんだ、あの悲劇から。



――仁王君は2年前に仕事を見つけて働くようになった。


どうして、私を追い出そうとしないの…?



色んな葛藤と戦いながら朝食を作っていると、



ふらふら、と仁王くんが起きてきた。






―――私が突き放せないのは仁王くんが寝ている時に、




辛そうに呟いて『行かんで』って寝言で何度も私は聞いているから…




少しでも仁王くんの辛さが和らげばいいと思って承諾した、私だって辛い、悔しい…悲しいーーー




仁王くんだけが辛い訳じゃない、だから何でも独りで抱えないでよ。




愛する人を亡くす辛さは私も知ってるから・・・・








エリの訃報を聞かされた時、私は胸が張り裂けそうだった・・・



・・・絶望して、周りが急激に色褪せて、自分の生きている意味さえ忘れてしまうーーー







そう思うのはもう嫌だよ…もう誰も失いたくない。







愛する人なら尚更……そう思うのは許されない事ですか……?









""





……初めて、自分を憎んだ・・・何で私じゃなくて、エリだったの・・・・?








ねぇ神様、エリより私が死ぬべきだった。



私の命は要らないから、仁王くんに最愛の人を返してあげてください……



仁王くんを笑顔に出来るのはあの子、エリしか居ない、んだから、っ…



何度も、何度も・・・・そう思った。









皆が何時までも笑っていられる理想郷(ユートピア)は存在しないのですか?





誰かの犠牲の上の幸せなんて、私は要らない……







エリが、仁王くんが、幸村に、夕生、




そして自分を含めた全員で幸せになりたかった――――













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