That's  another*

□Love*01
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日差しも柔らかくなって来て、

今日は3月5日。

有名なテニス部の人もどうやら誕生日らしい

まぁ、うちには全く関係ないからどうでもええ。

今日はうちの誕生日でもあるし、

先輩のファンクラブの女子はこぞって

先輩にプレゼントを渡そうと必死に

なっている女子らを一蹴して、

人間観察には面白いんじゃけど。なんて、

思って、横目で見て素通りする。

うちには全く関係ないし、媚びるような

人間は苦手じゃ、何でかって…

自分に好意を持って、接してくれる人達に

嘘の顔を見せるなんて、うちからして見たら

到底、理解できん。




『…流石、イケメン揃いのテニス部

って騒がれているだけあるって感じ?』


「まぁの、そんな所じゃな。」

『良ぅ、告白されとる割によう言うわ。』

「そんな事なかよ?雅の場合は

女子からも告白されとるじゃろ?」


特徴的な訛りの入った仁王の声が聞こえ、

幸村が振り返ると、そこには、仁王に瓜二つの

可愛らしい女の子が仁王と同時に振り返った


「あぁ、仁王じゃないか。隣のそちらの

女の子は、妹かい?」


あの子を見た瞬間、何かを感じた、そう、


"一目惚れ"


人生で初めての、一目惚れを経験した

15の春―――
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