prince&princess
□dashforyou!
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「笠原、行けっ!!」
「はいっ!」
返事をしながら、走り出す。
最近の郁は、本当に足が速くなった。
どれだけ離れていたって、すぐにおいついてしまう。
「教官!捕まえました!」
郁はニコニコと、堂上にかけよる。
「よし、良くやった!」
頭を撫でる。
▽▽▽▽▽▽▽
「きょーかん。笠原、今日もがんばってましたねぇ。」
柴崎だ。
「あぁ、そうだな。」
柴崎がこう呼ぶときは、からかわれる時だから素っ気なく答える。
「知ってましたぁー?笠原って、教官と付き合いだしてから足が更に速くなったんですってぇ。」
「だ…から、何だ。」
「どうやって、速くしたの?」
後ろから声がし、
「うわっ…!?小牧!!」
「俺も気になるなぁ。」
「知らん!俺も知らん!」