prince&princess

□真実の愛ほど辛いものはない
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《バンバンッ》

一瞬静かになり

「イッイヤァァァァァァァア!!!!!」

郁は叫んだ。

俺は郁が撃たれたと思った。

「い!く…?あ…」

けど違った。

俺が撃たれたのだ。

後ろからだ、どのくらいの距離かは分からないが、多分大丈夫だ。

そう思い郁に駆け寄る

つもりが直ぐにこける

こけた瞬間、事の重大さに気づく。

郁がこっちにきて、頭を抱え楽な体勢にしてるれる。

郁はボロボロ泣いていて

「あつ、しさん…!あっああぁ!待ってよ、」

それを聴いたときに、目が霞む。

自分の終わりに気づき

家族、、小牧、手塚、隊長に副隊長最後に郁

みんなの顔が浮かび消えて

「これじゃ、そうま、とうだ…な」

小牧と手塚が走ってくる。

「篤さん?篤さん篤さん篤さん!!!ダメ、まって、」

また現実にもどり

「いく、笑え…命れ…だ」

あぁ、口が動かなくなってきた。

郁が笑う。ぐしゃぐしゃな顔で。

「郁、だいす…き、だがお、まえは、違う奴…好…きになっ、てい、からな?」

「え…?やっ、やだ!!ヤダヤダヤダ!!」

郁は駄々をこねる

だけど、それが、幸せなんだ。


俺を忘れろ


までは言えない、言いたくない。

だけど、もう幸せにはできないから、せめて




俺がいなくても



((笑っていれるように))

▽▽▽▽▽
(篤さん!?待ってよ!待って…)(笠原さん!も、もう、)《バタ!》(おい、笠原!!しっかりしろ!おい!?)(隊長!!堂上が…笠原も倒れました!!)





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